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家づくりの知識

室内物干しはおすすめ!注文住宅では必ず着けた方がいいアイデア4選!

今の住宅事情を見てみると、昔の住宅よりも洗濯物の干場に困っている世帯が多いのでは無いかと思われます。昔の住宅の様に庭はあまりありませんし、マンションなどにおいても高層化が進み、安易に洗濯物を干すことも難しくなっていると思われるからです。
さて、そんな中でクローズアップされる様になったのは、洗濯物の室内干しです。しかし、室内で干すと言っても、干すには場所が必要となります。世帯にもよりますが、洗濯物は少ない訳では無いのです。

さて、そんな中で、室内干しの様々な専用アイテムが考え出されました。そして、今の室内干しのアイテムは非常に便利になっています。
そこで、ここでは室内干しに役立つアイテム…注文住宅を購入するときに特におすすめのアイテムを、設置の注意点なども併せて紹介したいと思います。

室内干しのメリット

まずは、室内干しのメリットについて取り上げてみましょう。

季節を気にせず雨でも雪でも干せる

当然ながら、雨や雪が降った場合には洗濯物は干せません。必然的に室内干しになってしまいます。特に、最近ではゲリラ豪雨の様に、急に強い雨が降る場合があります。しかし、室内干しであれば、その様な問題は基本的には発生しません。

ホコリや花粉などを被らない

ホコリや花粉などを被らないのも室内干しの大きなメリットです。
まず、ホコリはせっかく洗った衣類を汚してしまいます。また、花粉を被ってしまうと、花粉症を起こす原因ともなるため、健康上良くはありません。
しかし、室内干しをするならば屋外と隔離されるため、その様なリスクを負わなくて済みます。清潔で健康的な衣類を維持するためにも、室内干しは有効となるのです。

衣類が痛みにくい

衣類を干す場合、屋外の方が乾燥の条件が良いとも言えるのですが、それに相応して衣類を痛めてしまうリスクも存在します。と言うのは、直射日光などが衣類にダメージを与えてしまう場合があるからです。
例えば、衣類の表示を見るならば、ポリエステルなどの化学繊維が多く使われています。これらは基本的には紫外線にあまり強くはありません。やはり日光によって劣化してしまうのです。
しかし、室内干しであれば直射日光を浴びる機会も少なくなります。その結果、衣類が痛む機会が減り、長持ちさせることが可能なのです。

防犯性が高い

洗濯物に関係する犯罪は意外と多いです。
洗濯物に関係する犯罪と聞くと、盗難が一番先に思い出されるかも知れませんが、犯罪はそれだけではありません。と言うのも、洗濯物からどの様な人が住んでいるかを悪意のある人物に読み取られてしまい、窃盗などの侵入犯罪にも結び付くことがあるからです。
しかし、室内干しにするならば洗濯物に関する情報が外部に漏れることは基本的にはありません。その結果、盗難や侵入犯罪などを防ぐことが可能となるのです。

プライバシー保護に繋がる

洗濯物から読み取れる個人情報は結構あります。
例えば、衣類の大きさや数などから家族構成などが読み取ることが可能です。洗濯物を外に干してしまうと、プライバシー保護の点が弱くなってしまうのです。
しかし、室内干しであれば洗濯物を外から隠すことにもなりますので、個人情報が読み取られることはありません。

おすすめのアイテム1…ポール式の室内物干し

ここで、室内干しにおすすめ出来るアイテムを紹介します。
まずは、ポール式の室内物干しです。
この物干しは天井に垂直に垂らすポールを2本取り付け、そのポールの下端に物干し竿を渡して洗濯物を掛けるアイテムです。基本的には天井にはポールの取り付ける部品を取り付けて、洗濯物を干す時にポールを天井に取り付けて使います。使わない時は天井からポールを取り外して片付けることが可能です。

ポール式のメリット

次に、ポール式の室内物干しのメリットについて解説します。
ポール式の室内物干しのメリットは比較的安価な点です。他の室内物干しの場合には構造が複雑な物もあり、それなりの値段がしますが、ポール式の物はポールと取付部品くらいの構成となっているため、価格が抑えられます。

ポール式のデメリット

ポール式室内物干しの特徴としてポールを外すことが可能な点がありますが、このポールが意外に場所を取り、片付けるのに困る場合があります。この点が欠点です。住宅の事情にもよりますが、物件によっては元々の収納スペースが少ない場合もありますが、その様な物件では面倒に思うかも知れません。
また、このタイプは取り外しが可能ですが、この取り外しの作業が意外と大変に感じます。特に取り付ける場合などには、それほど大きく無い天井の部品にポールを刺さなければならないため、不便に感じるケースも多いです。

おすすめのアイテム2…昇降式の室内物干し

次におすすめなのが昇降式の室内物干しです。
これは前述のポール式とは異なり、物干し竿を渡す部分を伸縮させて天井に収納が可能なタイプです。そのため、ポール式の様に取り外す必要がありませんし、使う際も手間がいりません。
しかも、昇降式のタイプには電動の物もあり、非常に操作性が良くなっています。電動式は特にお年寄りの様な運動機能の低下した人に、特におすすめ出来る物干しです。

昇降式のメリット

昇降式の物干しには以下の3点のメリットがあります。

・片付ける場所の必要が無い
・ちょうど良い高さで干すことが出来る
・操作性が良い

第1の片付ける場所についてですが、ポール式の物干しではポール自体を片付けるのにもスペースが必要です。しかし、昇降式の場合は天井部分に収納されるので、場所に困ることはありません。
第2の物干しの高さについてですが、ポール式の物干しの場合には干す位置がポールの長さによって決まってしまい、都合の良い高さへの調節は出来ません。しかし、昇降式であれば都合の良い高さに調整することが可能です。
第3の操作性ですが、ポール式の物は使用時にポールを取り付ける必要があります。しかも、長いポールを天井の部品に着ける必要がありますので、少々煩わしく思えます。しかし、昇降式であればポールを取り付ける必要も無く、煩わしくありません。

昇降式のデメリット

昇降式物干しのデメリットは価格帯が比較的高めである点です。
価格の差はメーカーや製品によってバラつきはありますが、トータル的にはポール式の物が安価で、昇降式の物が高めの価格設定となっています。

おすすめのアイテム3…壁付け式の室内物干し

室内物干しは天井に着ける物だけではありません。壁に設置して物干し竿を渡すタイプもあります。
使い方としては、普段の干さない時には壁側に折り畳み、洗濯物を干す時に取り出して竿を渡して干します。

壁付け式のメリット

壁付け式のメリットには、以下の2点があります。

・窓際に設置して日差しを利用することが出来る
・操作性が良い

まず第1の点ですが、壁付け式の物は窓際に設置することも可能です。ですから日差しを利用して乾かすことが出来ます。ただし、外から見える可能性もあるので、干す物を選ぶ必要があります。
第2の点ですが、壁付け式は扱いが非常に簡単です。普段は折りたたんでおき、使う時に出して竿を掛けて使います。ですから、ポール式の様に長いポールを取り付ける必要はありません。

壁付け式のデメリット

壁付け式のデメリットは、洗濯物の種類によっては壁に当たってしまう場合がある点です。
特に窓際に設置すると、カーテンと洗濯物が触れてしまうケースが見られます。

おすすめのアイテム4…ワイヤー式の室内物干し

ワイヤー式の室内物干しは前述のポール式などの物干しとは違い、竿を渡して使う物ではありません。壁に設置した本体からワイヤーを伸ばして渡し、そのワイヤーに洗濯物を干して使います。

ワイヤー式のメリット

ワイヤー式のメリットは、何と言ってもコンパクトに納まる点です。
他の室内物干しの場合は基本的には竿が必要で、片付けるスペースが必要です。しかし、ワイヤー式の場合は本体の中に巻き取ることが出来るので、片付けるスペースが必要ありません。

ワイヤー式のデメリット

ワイヤー式のデメリットは広すぎる部屋には使えない点です。
構造として、壁と壁の間にワイヤーを渡す格好になりますので、ワイヤーの長さを超えるくらいの広い部屋の場合は使えなくなります。例えば、ワイヤーの長さが4メートルの物であれば、壁から壁のスペースが4メートルを超えるとワイヤーが届かなくなり、使えなくなります。

室内物干し設置の注意点

室内物干しは便利なアイテムですが、使用するに当たっては注意点があります。いくつか代表的な物を挙げてみましょう。

耐荷重を知っておく

洗濯物は意外に重い物ですが、重いことを忘れてしまい、竿に掛けすぎることもあるかと思います。しかし、これを室内物干しにすると、物干しが破損してしまったり、天井や壁から剥がれて来る危険性もあります。
説明書などに記載されている重量を確認して、それを超えない範囲で使用することが大切です。

取付け位置に注意する

製品によってはDIYで設置可能な物もありますが、その場合には設置する場所に注意をしなければなりません。
設置する場所を間違えてしまうと、天井材ごと外れてしまう可能性も出て来ます。設置場所には十分に注意しましょう。

竿などの置き場を確保する

室内物干しも、多くは竿を掛けて使います。そのため竿を置くスペースを確保しなければなりません。
確かに今は伸縮可能な竿が多く出ていますが、それでも収納場所を取る物です。あらかじめ片付けられる場所を決めておく方がベターです。

まとめ

室内物干しは様々なメリットのある利便性の高いアイテムです。しかし、メリットと同時にデメリットと注意点もあります。上手に使うためには、それらのマイナスの点まで把握しておく必要があります。
上手に長く使うためにも製品について知っておかなければなりません。製品の仕様と注意点をしっかりと確認して使いましょう。