バリアフリー 真のバリアフリーは玄関やポーチまで気を配る

バリアフリー
高齢化社会は「待った無し」の状況と言うことが出来ます。そのため、建築の分野においてもバリアフリーの議論が様々なところでされています。しかし、バリアフリーの議論が実際に生かされている部分は、室内の部分が多く、その他の部分はなおざりになっているのでは…と思う人も多いのではないでしょうか。

と言うのも、例えば玄関アプローチなどを見ても、運動機能の低下した人から見るならば、歩きにくいかな…と思えるケースが散見されるからです。もっと良いバリアフリー玄関は無いのでしょうか。また、どの様な配慮が必要なのでしょうか。
そこで、ここではバリアフリーの問題について改めて掘り下げ、特に手薄だったと思われる玄関やポーチの部分に切り込んでみたいと思います。

バリアフリーを考える上で知っておきたいこと


まずは、バリアフリーを考える上で「知っておきたいこと」を取り上げてみましょう。と言うのも、この部分の検討が無いと、実際の設備の仕様を考える上で片手落ちになってしまう危険性があるからです。

(尚、ここでは特にお年寄りなど、運動機能の低下した人を基本的な対象とします。視覚障がい、肢体欠損などの障がいを持っている方々のバリアフリーに関しては、介護の分野のサイトにテーマを譲ることとします。)

運動機能の低下した人について


ここでは運動機能の低下した人について改めて考えてみます。
運動機能の低下した人は「『かがむ』『しゃがむ』などの動作が不得意」「握力などの筋力が衰えている」「反射神経が鈍くなっている」そして、「身体のある部分が動かない、動きにくい」などがあります。

また、お年寄りの方々の場合、骨がもろくなっている場合もありますので、ちょっとしたアクシデントが骨折などの大ケガに結び付くことも考えられ、危険です。
運動機能の低下について、どの様な例があるかを知っておきましょう。

車いすの利用者について


次に、車いすの利用者について考えてみましょう。
車いすの操作は意外に重労働です。と言うのも、一般の車いすであれば、両手で自分の体重を前進させることですから、歩行などよりもきついです。運動量の計算は困難ではあるでしょうが、腕立て伏せの運動負荷に似ている物…のイメージを当てはめると良いかも知れません。

さて、次に、その車いすでスロープを上ることを想定すると…これは腕立て伏せよりも負荷がキツくなります。そうすると、どうでしょうか…鉄棒の懸垂のパワーが必要…とも言えるかも知れません。
ちなみに、足の不自由な方は腕にも何かの障がいを抱えている人も多いです。また、お年寄りなどの場合には、腕力はあまり期待出来ません。
車いすの利用者を知ることは、やはり非常に大切なのです。
また、車いすの仕様についても知っておかなければなりません。出来ることなら、使用感までの把握が望ましいです。

介助をする人の存在について


介護を建築で考える場合、利用者本人の動きが検討されます。それは非常に有意義であることでしょう。しかし、介助者の動きまで計算に入れることを見落とされてはいけません。
さて、車いすの操作には腕力が必要で、お年寄りなどの場合には、あまり腕力が期待出来ないことは前述の通りです。そして、そう言った人には介助者の支援が付くケースがあります。

それでは建築が、介助者の動きまでを考えているかと言うと、必ずしも検討されているとは限らないのが現実と思われます。
しかし、やはり「優しい住宅」を目指すのであれば、介助者の動きまで検討した家が望まれるのです。

バリアフリーの基本的な設備仕様


それでは、ここで建築物の設計における「バリアフリーの基本的な設備仕様」について再考してみましょう。

段差解消


まずは段差解消です。段差はつまずきの原因となるので、可能な限り解消されることが望まれます。
前述の様に、お年寄りなどの場合は骨が弱くなっていて、転倒が骨折などにも結びつくこともあるので、設計の際には十分に気を付けるべきです。
尚、これは室内のみに言えることでは無く、玄関部分を考える場合でも当てはまります。

段差解消

防滑


次に防滑です。住宅の転倒防止のための段差解消は非常に大切なことなのですが、転倒防止を考えるならば、やはり防滑についても検討されるべきでしょう。転倒には、つまずくことが原因になる場合の他にも、スリップが原因になることがあるからです。
ちなみに、この問題も室内のみも物では無く、玄関部分にも言えることです。

手すりの設置


手すりも重要な設備です。と言うのも、体勢維持のためには安定させるアイテムがやはり必要です。
手すりは安定維持のために有用な設備で、転倒防止などのために必要です。

スロープの設置


スロープも大切です。スロープは段差解消と車いすの操作の意味で重要だからです。
まず段差解消ですが、特に玄関部分が重要です。日本の家屋は靴を脱いで上がります。そのため、段差は生じてしまうのですが、足の運動機能が落ちている人の場合には、この段差が転倒の原因にもなってしまいます。そのため、解消が必要となり、スロープが求められるのです。

次に挙げられるのが、車いすの操作のためです。車いすの操作においては、スロープの設置が不可欠です。しかも、車いすを操作するためには、「傾斜をある程度ゆるくすること」が大切になります。また、介助者が付き添うこともあるので、介助者の動きをも計算しなければなりません。

玄関部分


次に、バリアフリーを玄関とポーチ部分で分けて、設備ごとに仕様を考えてみます。

玄関バリアフリー施工例

玄関ドアの仕様


まず玄関ドアの仕様ですが、開き戸よりも引き戸の方がおすすめです。
と言うのも、開き戸の場合は前後での移動が必要となるからです。イメージとしては、ドアを開く際に、一歩下がって開けることになります。そして、この「一歩下がる」動作が好ましくないのです。
その点、引き戸の場合は、ドアの操作力にさえ気を付ければ、前後での体重移動が少ないです。そのため、開き戸よりも安全性がアップします。

また、車いすを利用している人にとっても、引き戸の方がメリットがあります。
車いすで開き戸を操作する場合、片手でドアを開きながら、もう片手で車いすを後退させなければなりません。しかし、片手で車いすを動かすと、後方にまっすぐに下がるのでは無く、曲がってしまうこともあります。
その点、引き戸であれば前後への移動が必要無いので、スムーズに動かすことが出来ます。

手すりの位置


手すりの位置についても配慮が必要です。と言うのも、手すりは個人の体格に合わせて設置するのが望ましいからです。
玄関の手すりは握りやすい位置を検証して決めるのがベターです。
また、手すりは玄関の中だけでは無く、ポーチの部分まで連続して設置するのも良いでしょう。

スロープの角度と幅


スロープは前述の通り、つまずき対策と車いすの対応などの目的があります。そのため、角度を適切にする必要と、介助者の肉体的負担を考えて幅を決める必要があります。
また、スロープは滑らない様にすることも大切です。と言うのも、滑ってしまう階段の場合には、足元を滑らせて転倒してしまうリスクが上がってしますからです。

ポーチ部分


次に、ポーチ部分の仕様について考えてみたいと思います。ポーチ部分は意外に盲点となる部分です。しかし、室内と同様に転倒などのリスクがありますので、十分な検討が必要となります。

路面


まずは路面について考えてみましょう。
玄関アプローチの部分は段差の解消が必要であるとともに、防滑の必要があるからです。また、雨天時の雨水対策として、ケースによっては勾配が必要となります。また、あまりにも凹凸がある場合には、車いすを使う場合に、ガタガタとしてしまうため、使用感が悪くなってしまいます。

そのため、路面に使う素材や仕上げを厳選することが必要です。例えば、コンクリートで仕上げる場合には、表面をどの様にするか、利用者の状態を見て考える必要があることを覚えたいと思います。

階段


玄関部分に階段を作る場合も注意が必要です。と言うのも、階段は転倒の危険性の高いところであるからです。そのため、防滑の工夫や階段角度の検討が必要となります。
また、玄関ポーチ部分に階段を設け、そこに手すりを配置する場合には、握り手の工夫も必要です。と言うのも、玄関ポーチ部分は日射の影響を受け、熱くなる場合があるからです。ですから、素材の工夫も必要です。

敷石・敷石


玄関部分をスタイリッシュに仕上げるために、砂利や敷石を使う場合もあるかも知れません。しかし、ポーチ部分のバリアフリー化を考えるならば、配慮が必要です。
と言うのも、砂利部分で杖を使うと、杖がメリ込んでしまいます。また、車いすで砂利道に入ると、車輪がメリ込んでしまったり、空転してしまうからです。
また、敷石を使う場合、段差が発生する場合が多くなります。
砂利や敷石の使用には、十分な注意をしましょう。

車いす利用への配慮ついて


車いすへの配慮を考える場合、「車いすとはどの様な器具であるか」を良く知っておく必要があります。しかも、それはJIS規格を把握する程度のレベルでは、やはり足りないです。介護業界の商品開発スピードも速いため、新式の車いすの仕様の把握も必要です。

また、車いすには電動の物もありますので、そちらの仕様も知っている必要があります。例えば、充電のための設備をどうするか…といった配慮も欲しいからです。
バリアフリーに特化するためには、やはり車いすの知識は欲しいです。介護業界の動きを観察しながら、住宅設計に臨むことが、良い玄関まわりを作ることに繋がることを覚えましょう。

まとめ


玄関とポーチ部分のバリアフリー化について、特に注意して考えてみました。
ここで分かったことは、「利用者を知る」ことが第一に重要であることと思います。
転倒の問題にしろ、車いすの問題にしろ、最終的には利用者の「満足度」です。ぜひ、利用者のハンディについて、そして介護器具について見識を深め、一枚上手のバリアフリー住宅としたい物です。

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