「10年に一度」はもう当たり前?災害に備えて…北海道&沖縄の家づくりに見る「寒さ対策」と「暑さ対策」のリフォームとは

日本は世界的に見ても、台風や地震、集中豪雨などをはじめ、自然災害の多い国です。
近年では、2020年(令和2年)7月の熊本県中心とした九州の集中豪雨や、2019年(令和元年)9月の関東地方・東北地方に甚大な影響を及ぼした台風15号・19号、2016年(平成28年)4月の熊本地震や2011年(平成28年)3月の東日本大震災が記憶に新しいのではないでしょうか。

そして夏の厳しい猛暑や冬の記録的な大寒波襲来なども含めた自然災害は、日本という国で生きていくにあたり、避けられないものとなっております。
自然災害においては、いつどこで起こるか分からない、また異常気象による、私たちの予想を遥かに超えた重大な被害レベルの災害が発生しています。

私たちはそんな自然災害に対して日常的に備える必要があります。
ですが、予測不可能な自然災害に備えて、どの様な対策が必要になるのでしょうか。


住まいにおける自然災害に対する対策の必要性


日本における建築基準法の耐震基準は、1981年(昭和56年)6月に現在の耐震基準に改正となっています。
更に2000年6月には、木造住宅の耐震基準に関する改正についても行われおり、今後も自然災害等に備えた建築基準法の改正が行われることは安易に相続できると思います。

そこで、今後住まいに関するリフォーム需要は住宅の機能性・デザイン性だけでなく、自然災害対策も含めたメンテナンスとして「10年に一度」検討し実施していくということは当たり前の時代になってくるのではないでしょうか。

ただ、台風や地震などの災害対策も重要ではありますが、日本の気候の特徴でもある、夏は暑く冬は寒いという様な、四季がはっきりしているという点も踏まえどの様なリフォームを行うのが良いのか考えていかなければなりません。

以上のことから、今回は日本の自然災害に備えた住宅のリフォームをテーマにして、北海道&沖縄の家づくりに見る「寒さ対策」と「暑さ対策」を取り上げていきたいと思います。

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北海道の家づくりにおける「寒さ対策」


まず、北海道の家づくり特徴は、冬の厳しい自然環境でも暖かく快適に過ごす為の寒さ対策として、「高気密」「高断熱」が特徴として挙げられます。

キーワードは「高気密」と「高断熱」


ところで、みなさんは、北海道に暮らす人たちが「冬でも家の中では半袖で暮らしても平気なくらい暖かい」といったことを一度は聞かれたことがないでしょうか。

これは冬の寒さに耐えられる様、家づくりにおいて北海道ならではの工夫があるのです。
冬の寒い外気を家の中に取り入れないようにする為に、非常に重要になるのが「玄関」「窓」などの開口部と言われる部分です。
家の熱で、半分以上の出入りを占める大きい部分はこの開口部と言われています。

また北海道では、冷たい外気を取り入れない為に「二重窓」や「高性能サッシ」がよく採用され、施工されています。
現在は、二重窓よりも樹脂サッシやアルミ樹脂サッシなどの高性能フレームに加え、ガラスが複層になったペアガラス・トリプルガラスなども新築、リフォーム時においても主流となっています。
これは冷たい外気を室内に侵入することを防ぎ、かつ暖かい空気も外に逃さない為です。
高性能サッシに見直すことにより、窓の結露も防ぐことが出来、省エネにも繋がります。

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窓内側にもう1枚窓を設置する二重窓(インナーサッシ)も窓の気密性を高めるにあたって有効な手段でもあります。また一般的に、樹脂サッシ等高性能サッシと比較して安価でもある点から、一度比較検討して見るのも良いでしょう。

玄関に関しても、気密材、断熱材の使用されたものを採用すると良いでしょう。

ところで、高断熱に関して説明すると北海道の家づくりにおいての断熱法は、断熱材の厚みを暑くすることはもちろん、断熱法も家の構造材を外側から覆う様な形で断熱する外断熱、外側断熱と呼ばれる断熱方法が採用されています。

こういった高気密性・高断熱性を高める家づくりの工夫から、厳しい冬の寒さを耐えることの出来るようになったのです。

ちなみに気密性、断熱性とは離れますが、高気密は遮音性も高くなりますので、例えば都市部の密接した住宅地域にとっては家の中の音が漏れにくいなどのメリットに感じられる部分もあるのではないでしょうか。

沖縄の家づくりにおける暑さ対策


さて、これに対して沖縄の気候は、黒潮が流れる暖かい海に囲まれている為、一年を通して気温・湿度ともに高いことが特徴として挙げられます。
その為、高い気温や強い日差しから守ることや、湿気が籠らない工夫が必要です、

では、上記の北海道の家づくりにおける「寒さ対策」と逆に、沖縄の家づくりにおける「暑さ対策」ではどの様な工夫が行われているのでしょうか。

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北海道とは異なる「高気密」・「高断熱」の必要性


結論からお伝えすると、実は暑さ対策でも最も重要なのは、寒さ対策同様、「高気密」「高断熱」の高性能の家づくりだと言えます。

ただ単純に、高気密・高断熱と聞くと、暑い夏の気候の上で家の中は蒸し暑くなってしまうのではないかと思われます。

沖縄の家づくりにおける、暑さ対策として挙げられるのは、「屋根・外壁等の遮熱・断熱」「開口部分の日射遮蔽」の二点が代表的です。

屋根・外壁の遮熱・断熱に関して


まず、一つ目の屋根・外壁の遮熱・断熱に関しては、屋根材・外壁材等を遮熱性・断熱性の高いものにするということです。
沖縄の気候は太陽高度が高いこともあり、日射量も多く晴れの日の日差しはとても強いものになります。
そこで、直接日差しが直射する屋根や外壁材は遮熱・断熱性の高いものに葺き替えや塗装することをお勧めします。

またこちらは好みの問題もあるかとも思いますが、日光を吸収し熱くなりやすい黒などの色は避けた方が良いでしょう。

開口部分の日射遮蔽について


次に、「開口部分の日射遮蔽」ですが、遮蔽とは簡単に言えば遮るという意味ですので、直接開口部分に日光の当たることを避けましょうということです。

もちろん寒さ対策同様、気密性・断熱性の高い樹脂サッシなどを使用していれば、外からの熱に関する断熱性は高いのですが、夏の日差しを直接受けるとなると、出来る限り防ぎたいものです。

窓に断熱シートなどを貼ることも良いですが、リビングなどの開口部分の大きい窓に関しては屋根延長などの日射遮蔽の方法を採用することも有効的かもしれません。
高気密・高断熱を実現することにより、夏に利用するエアコンの冷気も逃げにくく、外気からの熱も取り入れにくくすることが出来ます。

太陽の強い日差しに関しては、屋根の葺き替え・塗装、外壁材の塗装もかなりの効果が見込まれます。
日射遮蔽を行うことは一見、冬の季節における直射日光の妨げになるのではないかと心配されるかもしれませんが、高気密・高断熱による暖房効果を持続させられる為、問題はないと思います。

高性能の住宅においては日射取得よりも日射遮蔽の方が重要なのかもしれません。
加えて、通風の良い開口部を取ることにより、冷房、暖房を使用することのない季節はより快適に過ごすことが出来、一年を通して家での生活を気持ちよく過ごすことが出来るのではないでしょうか。

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自然災害に備えつつ、家づくりにおける寒さ対策と暑さ対策のリフォームを比較して


これまで、日本における予期せぬ自然災害に備えたリフォームの必要性や、北海道や沖縄の気候を例に挙げた寒さ対策や・暑さ対策のリフォームを述べてきました。
結論として、自然災害の備え及び夏冬問わず共通して必要なのは、『高性能な住宅であること』という点は理解が出来たと思います。

ところで今回の述べてきた内容とは離れますが、高性能住宅な住宅にリフォームするということは、省エネや電気代等の節約にも繋がる為、メリットは多く存在します。

さらに今現在では、そういった高性能な住宅や省エネ住宅にリフォームすることに対する国や各自治体の補助金も助成されている為、一度お住まいの自治体でも確認してもらえると良いかと思います。

私たちの予想を超える甚大な被害を及ぼす自然災害の対策や、寒さや暑さを快適に過ごす為にも今後、少なくとも10年に一度は自身の住まいの状況を見直すべきではないでしょうか。

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