家の内側の素材ってこんなにあるの?壁紙について徹底解説(内装建材)

住宅の内装材には様々な種類の物がありますが、多くの人が最初に連想するアイテムが壁紙だと思います。壁紙は一番身近で、しかも部屋の雰囲気を決める大切なアイテムだからです。
壁紙の効果を考えると、その有効性は明らかです。例えば、ホワイト系の壁紙であれば、窓から入る光を室内にまんべんなく反射し、部屋全体を明るくします。その一方で、ホワイト系であっても表面のテクスチュアを工夫することによって、シックな雰囲気の演出も可能となります。

ところで、例えば自宅をリフォームする際に、部屋の内装についても話題に上ると思います。業者は壁紙に関しても、様々な魅力的な案を出して来ることでしょう。その業者の提案に乗るのも良いのですが、あらかじめ自分で壁紙について勉強しておけば、自分のイメージを具体化して相談することが可能です。
ここでは壁紙の代表的な物を取り上げ、そのメリット・デメリットについて紹介します。リフォームなどの時に役立つ知識です。家造りに活かすことが出来るでしょう。

ビニールクロス


ビニールクロスは住宅では最も普及している壁紙です。素材は塩化ビニール樹脂をメインとした物で、表面のテクスチュアも様々な物が作れます。実際、壁紙メーカーのカタログを見るとバリエーションの多さに驚くことと思います。

メリット


ビニールクロスの最大のメリットはコストパフォーマンス性が良いことです。他の壁紙と比較すると、平米単価が安くなっています。そのため、内装のトータル費用を抑えることも可能で、特にリフォーム費用の低減に寄与します。

また、パターンの多さも魅力的です。壁紙は色調だけでなく、表面のテクスチュアの仕様によって光の反射の具合を変え、部屋の明るさを微妙に変えます。ですから、部屋の他の内装材…例えば床材や天井材などにマッチした明るさを演出することが可能です。
他にも、ビニールクロスは手入れが簡単なのも嬉しい点です。ビニールは化学的安定性も高いので、洗剤による掃除も可能です。

デメリット


ビニールクロスのデメリットの第一は比較的劣化しやすい点です。古い住宅の室内などを見てみると、部屋全体が黄ばんでいるのに気が付くと思います。これはビニールクロスの劣化による物が多いです。
また、補修がしにくい点も弱点です。ですから、壁に仮に傷が付いてしまうと、きれいに修繕するのが大変で、修繕の跡が目立つ場合も多いです。
また、湿気を通さないのもデメリットです。湿気を通さないと、不必要な部分に水分が溜まり、カビなどの原因になります。

LDKリノベ専門店 MyDesignリノベstudio

織物クロス


織物クロスは木綿や麻などの織物をベースにした壁紙です。ビニールクロスと違ってシックな風合いも楽しめるため、ホテルのロビーの様なパブリックスペースにも多用されます。

メリット


織物クロスの魅力は高級な雰囲気を演出可能な点です。ビニール素材と違って天然素材のため、表面が違い、柔らかく、温かい空間を造ることが出来ます。
また、強度がある点も魅力です。織物はビニール素材よりも強く、キズにも強いです。
その他、湿度を調整出来る点や、化学物質をほとんど含まない点なども利点と言えます。

デメリット


織物クロスのデメリットの第一はコスト面と言えるでしょう。織物はビニールメインの壁紙よりも、素材的に費用が違うのです。ですから、建築費用も上がってしまいます。
次に挙げられるのが汚れに弱い点です。衣服を考えてみると、汚れが付着すると落しにくいのは分かると思います。織物クロスの場合も、基本的には同じで汚れには強くはありません。
そして、火に弱いのも難点です。内装材が燃えやすいと非難のしやすさにも影響が出ます。織物クロスは火に弱いので、使用可能な部分が限られてしまいます。

MyDesignリノベstudio株式会社Izumida

紙クロス


紙クロスは洋紙、或いは和紙を使った壁紙です。紙製のため、ビニールクロスなどの石油化学製品よりも、むしろ天然素材に近い壁紙と言うことが出来ます。

メリット


紙クロスのメリットは「デザイン性」の高さです。洋紙の物であれば、ビニールクロスなどでは作りにくいデザインの物があります。また、和紙の物であるならば、和紙独特のシックで柔らかい雰囲気を作ることが可能です。
また、紙クロスは元々が紙で出来ているため、廃棄する際に環境問題にはあまり抵触しません。この点はビニールクロスと大きく違う点と言うことが出来るでしょう。

デメリット


紙クロスのデメリットは汚れに弱い点です。紙クロスも表面は特殊な加工がしてありますが、ビニールクロス程の強さは持っていません。
また、摩擦にもそれほど強くはありません。ですから、掃除などのメンテナンスの際に強い力で擦ると、表面が荒れてしまう場合があります。

木質クロス


木質クロスは天然木を非常に薄くスライスし、壁紙として加工した物です。木目をプリントした壁紙と違い、天然木独特の風合いを楽しむことが出来ます。

メリット


木質クロスのメリットは、やはり天然木の風合いを部屋全体で味わうことが可能な点です。木目プリントの場合は、確かに木目のデザインはありますが、やはり単調な物となってしまいます。その点、天然木は全部の木目が違うので、深みのある風合いになります。
また、木質クロスは樹種も選べます。例えば、杉や松、ウォルナットなど、様々な物が揃っています。また、杉などの場合は、板目の物と柾目の物も揃っていて、好みに合わせたチョイスが可能です。

デメリット


この壁紙のデメリットは、小さな節目なども入ることがある点です。そのため、人によっては好ましく無い様にも思えます。また、色が不均一なのもデメリットと言えます。
他にも、ヤニなどが出ることもあり、メンテナンスが必要な点も、デメリットとして数えられるでしょう。
ただし、これらのデメリットを「天然素材ならではの長所」と捉える人もいるので、必ずしもデメリットであるとは限りません。

珪藻土クロス


珪藻土クロスは、天然の塗壁素材の珪藻土を表面に使った壁紙です。手軽に珪藻土の壁の雰囲気を作ることが出来ます。
尚、珪藻土の塗壁は調湿や消臭、抗アレルゲンなどの様々な特性を持っていますが、珪藻土クロスにおいては塗っている厚さが違うため、塗壁のレベルまでは性能が上がらない様です。

メリット


珪藻土クロスのメリットは、やはり珪藻土の壁の雰囲気を手軽に演出可能な点と言えるでしょう。
珪藻土の塗壁は人気が高く、コストが高くなっても希望する人がいるくらいです。しかし、その様に予算を組める人はあまり多くはありません。やはり予算の問題は大きいです。
その点、珪藻土クロスであれば、予算を抑えつつ、珪藻土の壁を再現することが出来ます。

デメリット


珪藻土クロスのメリットには、メンテナンス性で劣る点が挙げられます。
この点、ビニールクロスであれば、比較的簡単に掃除をすることが可能です。しかし、珪藻土クロスの場合には、表面がザラザラしているために、汚れを取ることは難しくなってしまいます。

増築専門店 MyDesignリノベstudio

漆喰クロス


漆喰は古来より使われて来た建築素材であり、内装だけでなく外装素材としても多く使われています。日本の場合は、城や土蔵などに多く使われて来ました。漆喰クロスは、この漆喰を壁紙に応用した製品です。

メリット


漆喰クロスのメリットは、そのコストパフォーマンス性です。
漆喰の塗壁は珪藻土の壁と同様、高い人気を誇っています。表面のテクスチュアなどはビニールクロスでは表現の出来ない様な深みもあり、多くの人を魅了します。
しかし、漆喰も塗壁として作るとコストが掛かってしまいます。この予算を組むのは大変です。その点、漆喰クロスであれば、コストを抑えながら漆喰の風合いの部屋を造ることが可能となります。

デメリット


漆喰クロスのデメリットは、珪藻土クロスと同じ様に、メンテナンス性があまり良く無い点です。
漆喰の塗壁の場合は仮に汚れが付着したとしても、上から漆喰を塗って隠すなどの手段があります。しかし、漆喰クロスの場合は同じテクスチュアの漆喰があるとは限らず、見た目が違って来る場合があります。

機能性壁紙について


機能性壁紙は通常のクロスに様々な機能を持たせた物です。壁紙の機能を生かして、室内の空間を良好にしたり、メンテナンスを楽にしたりします。

どんな機能があるか


機能性壁紙には様々な種類があります。代表的な物を挙げると以下の様になります。

・汚れが落ちやすい
・表面の強度が非常に高く、キズなどにも強い
・抗ウイルス、抗菌効果
・抗アレルゲン
・消臭
・調湿が可能
・透湿性に優れる
・蓄光

この様に、様々な機能があるので、個人の都合に合わせて選ぶことが可能です。

使用する場所について


では、これらの機能性壁紙はどの様に使ったら良いのでしょうか。いくつかの例について挙げてみます。

・汚れが落ちやすいタイプ…例として、子供部屋などが挙げられます。子供は壁を汚しがちですので、このタイプが適しています。
・表面強度の高いタイプ…ペットを飼育するための部屋がおすすめです。ペットは引っ掻くことも多く、そのたびに壁はダメージを受けてしまいます。しかし、このタイプであれば、キズ付きを減らすことが可能です。
・抗ウイルス、抗菌、抗アレルゲン…これらはリビングに使うのがおすすめです。家族全員の健康維持のためにも、この機能は有効だからです。
・消臭…このタイプはトイレに使用すると良いでしょう。

この様に、機能性壁紙はその機能に応じて様々な箇所に使え、居住空間をより良い物に変えてくれます。

まとめ


壁紙について取り上げて来ました。バリエーションの多さや、それぞれの特徴が把握出来たことと思います。
家造りにおいて、内装…特に壁の仕様決定は、雰囲気作りのために非常に重要です。そして、その相談をスムーズにするためには、壁紙の知識が物を言います。ぜひともそれぞれの特徴について理解を深め、家造りに役立てましょう。

MyDesignリノベstudio株式会社Izumida
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