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自然素材で平屋でを建てよう!自然素材のポイントと平屋のメリット・デメリットを解説

自然素材の平屋の家

最近の建築では自然素材に非常に注目が集まっています。昔ながらの無垢材や漆喰・珪藻土などの材料は非常に質感や高級感もあり、仕上げ具合により完全オリジナルの家を作る事ができます。また現代病とも言われるアレルギーやシックハウスに関しても自然素材は安心して生活できますので健康住宅で小さいお子さんがいる家庭にも非常に人気です。一方建物の建築様式も2階建てから平屋を好む場合が老若男女問わず多くなってきています。今回そんな自然素材で建てた平屋のポイントやメリット・デメリットを分かり易く解説していきたいと思います。

無垢材などの自然素材のポイント

自然素材といえば無垢材が一番のポイントになるでしょう。床やドア、飾り柱などを無垢材で作ると非常に質感があり高級感があります。また調湿作用という事で部屋内の湿気の調整もしてくれますし、工場生産の化学物質を使用したフローリングと違い揮発性の有害物質も発生させない為開放感のある健康的な住宅となります。しかし無垢材などの自然素材で注意する点としては自然素材の為経年劣化などにより素材が反り返ったりすることがあります。また換気の悪い場所での無垢材や漆喰・珪藻土の使用はカビなどの温床になり易いとも言えますので洗面所やトイレなどの使用は避けた方が賢明と言えるでしょう。

平屋 自然素材

平屋での生活

平屋が最近好まれる理由としては昔の様なイメージではなくデザイン的にも非常に優れてきており見た目にも勾配天井などで開放感が得られやすいのが一つと言えます。また高齢者の場合階段を利用する事も無い為生活がし易い環境ともいえます。それと平屋での生活は家族で顔を合わす機会も増えますのでコミュニケーションも増えます。今の若い世代の夫婦が子供の頃は2階建てが多くプライベート性を重視するあまり家族間のコミュニケーションが少なかったのが子供の頃の不満だったかもしれません。その不満や心配から2階建て住宅ではなく平屋にしたいと考えている若い世代の家庭も多いようです。

平屋のメリット

平屋の場合は2階が無い為間取りも自由になります。また2階の重さも無い為非常に地盤に対しては安定した建物といえます。これ以外にも代表的な平屋のメリットをいくつかご紹介していきます。

高齢者でも使いやすい
何と言っても一番のメリットとしては高齢者に優しい生活環境が手に入る事だと言えるかもしれません。階段が不要になりますので洗濯物や就寝する時に階段を昇る必要がありません。高齢になると必ず足腰に影響が出て階段の昇降が苦痛になりがちです。平屋はそんな不安や不満を解消してくれます。また玄関部分や廊下の幅、トイレの広さ等を広げれば完全バリアフリー仕様の住宅にもなりフラット35などの融資機関では金利が安いタイプで借入することができます。これからの高齢者社会を不安に感じる若い世代も平屋であれば安心して生活できるでしょう。

家族のコミュニケーションが増える
平屋の間取りは自然と生活動線が家族と重なる場合が非常に多いと言えます。また部屋にいても家族の存在が分かるような距離感があります。その為家族間のコミュニケーションが増えて子供と会話する機会も自然と増えますので引きこもり等になりにくいと言われています。反抗期の子供は親を敬遠しがちですが平屋の場合の間取りは敬遠したくてもできない間取りなので子供の様子などをいつでも見守る事が出来るのです。

家事が楽になる
2階建ての場合階段スペースが存在しますので階段の掃除も必要になります。また2階がある事により2階用のトイレや洗面台も掃除する必要性が出てくるでしょう。洗濯物をベランダに干す場合も1階の洗面所から2階に運ばなくてはなりません。平屋の場合は2階という物が存在しませんのでそれらの作業が1階部分で完結できます。掃除の範囲も狭くなりますし家事の為2階へ行くこともありません。非常に楽で効率的な家事ができると言えるでしょう。

メンテナンス費用が少ない
建物のメンテナンスは一番多いのが外壁、屋根、水回りになります。2階建ての場合は屋根や外壁のメンテナンスをする場合には足場を高く組みます。また落下防止の為のネットなども貼る必要も出てきます。その分メンテナンスのコストは高くなると言えますが平屋の場合は1階部分のみなので足場のコストも非常に安価にできてしまいます。その他水回りで考えると平屋の場合トイレは1カ所だけとなり洗面台も1カ所だけになります。その分水回りのトラブルの回数も少なくなりますのでコスト面も抑えられると言えるでしょう。

平屋のデメリット
平屋の場合非常に良いことも多いですが、注意する点もあります。平屋の良い所ばかりに気を取られてしまい実際に建てると平屋の良い部分が発揮できなかったというケースもよく耳にします。平屋を建てる時には注意したいデメリットになってしまう部分をご紹介していきます。

広い敷地の確保
2階建ての場合は基本的に敷地が狭くとも余裕をもって3LDKや4LDKの建築が可能になりますが平屋の場合は2階建てを横に全て並べるように考えますのでその分の敷地が必要になります。通常日本の分譲地は60坪前後の敷地が多いですがそこに36坪の平屋を建築すると残り24坪となってしまい駐車場のスペースや隣地との距離などが非常に狭くなってしまいせっかくの開放感のある家が窮屈に感じてしまうケースがあります。

プライベート性の確保
平屋の場合コミュニケーションがとり易いと前述しましたが逆にプライベート性を確保したい場合はどうでしょうか。例えば趣味のオーディオや車やバイクなど趣味があると必然的に音が大きくなります。そのような場合は別室としてリビングなどから遠ざける必要性がでてきます。また平屋の為寝室も1階部分になりますので廻りの家が2階建てばかりだった場合隣地の視線が気になる事があるとも言えるでしょう。

坪単価が高い
平屋の場合は2階建てに比べて基礎の面積が大きくなります。また屋根の面積も2階建ての2倍近くになりますのでその分建築費のコストが上がり易いと言えます。よく言われるのが「坪数が小さいから安いだろう」ですが職人さんがやる仕事は坪数が小さくても大きくても同じなので人件費に変わりはありません。かえって基礎工事や屋根工事の代金が高価になるのが現状と言えるでしょう。

日当たりが悪くなる
広い敷地では問題ないと言えますが密集した分譲地内での平屋の建築はどうでしょうか。当然廻りの建物は平屋もあれば2階建て、3階建てなどもあるかもしれません。この為リビングなどが日陰になってしまい一日中位感じの平屋になってしまう可能性もあります。間取りによってもどうしても日陰になる部屋がでてきてしまう可能性もあります。部屋の用途や近隣状況をよく考えて建築計画を立ててください。

防犯・防災面での不安
2階建ての場合防犯上の進入経路は1階部分のLDKや洗面所、トイレが多いと言えますがシャッターや窓を小さくすることで防犯上の対策は容易に可能でしょう。しかし平屋の場合は手の届く場所すべてが居室となりますので日中の防犯上の進入経路が多くなりがちです。警備システムなどの導入も検討した方が安心できます。また平屋の為水害などの場合には2階に逃げるということもできない為水害の起こり易い地域での建築は色々と検討した方が良いでしょう。行政機関のハザードマップを参考に建築計画をすすめてください。

無垢の家 平屋

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回自然素材で平屋建てをテーマにお届けしました。最近では平屋のデザインや機能など非常に目を見張るものが多くあります。また自然素材も非常に耐久性に優れたものも沢山存在します。しかし、目先の良いことばかりに気を取られないで注意したい点や資金計画を綿密に検討して建築する事が成功への近道と言えます。くれぐれもあせらないでじっくり検討してください。皆さんの素敵な平屋ライフを願っています。

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