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家づくりの知識

都心(東京)で家を建てる工夫!例え10坪でも家は建つ!

東京都内…それも都心部での生活に憧れる人も多いと思います。そこに華やかさを見出す人も居れば、利便性を見出す人も居ることでしょう。いずれにせよ、都心部には様々な魅力があることは確かです。

しかし、都心部には住宅取得を阻む「大きな壁」が存在します。…土地代です。

都心部の土地代は他の地域と比較にならない程の価格の場合があります。そのために都心での生活を諦めて、周辺のベッドタウンに家を求める人も多いと思います。

それでは、都心での生活は諦めるべきなのでしょうか。…実は諦める必要まではありません。狭い土地にだって住み心地の良い家は建てられるのです。

ここでは特に、都内の10坪程度の狭い土地に家を建てるための工夫や注意点について解説したいと思います。

都心で暮らすメリット

都心部での生活は魅力的です。どの部分に魅力を感じるかは人それぞれと思います。利便性を求める人、ステータスを求める人、これこそ「十人十色」という表現がピッタリ来ることでしょう。

しかし、主観的な魅力を別としても、客観的に見るメリットも確かにあります。

ここでは、その都心で住むメリットについて紹介します。

交通のアクセスが良い

都心部は交通のアクセスが非常に良く、文字通り「どこに行くにも困らない」と言えます。都心部は地下鉄が非常に発達していて、上手に使えばいろいろな施設に行くことが可能です。

特にオフィス街への通勤は便利です。都心から離れる周辺地域では、通勤に1時間必要なところ、都心では30分程度で済む…と言う場合もあります。朝の通勤ラッシュの殺人的状況に1時間も我慢することを考えれば、やはり、このメリットは魅力的です。

商業地域が近い

都内の商業地で大きいところ…と言うと、渋谷、新宿、池袋が代表例になると思います。これらの街から周囲のベッドタウンに鉄道は伸びているのですが、周辺のベッドタウンから街に来るのは、やはり骨が折れます。

しかし、都心部に家を建てるならば、この問題は一挙に解決します。と言うのも、これらの駅からは地下鉄も伸びていて、都内中心部の多くの地域に行くことが出来るからです。

地方にも行きやすい

都心部に家を建てると、地方にも行きやすくなります。と言うのも、新幹線の駅や空港にも行きやすいからです。

仮に東京から離れた住宅地に家を建てた場合、新幹線の駅や空港に行くのにも時間が必要です。しかし、都心部で生活するならば、その部分の時間をカットすることが可能となり、地方に行くのもスムーズになります。

小さな家の建て方

次に、狭い土地に建てる小さな家の仕様について紹介します。

前述の通り、都心は土地が高いため、建築可能な建物には制限が出て来ます。そのため、住み心地の良い家を造るためには、その制限の中での工夫が必要です。

2階建て・3階建てにする

狭い土地を有効に活用するためには、限られたスペースを縦方向に伸ばして使うことが有効打となります。つまり、2階建て・3階建てで建てることです。

建物を2階建て・3階建てとして造るのであれば、床面積は単純計算で2倍・3倍となります。つまり、10坪のスペースが30坪にもなるのです。30坪と言うと、4LDKの間取りを余裕で作ることが出来ます。

ちなみに、東京23区内の家は、3階建ての家はポピュラーです。場所などの条件にもよりますが、土地は坪単価が100万円にも200万円にも及びます。その様な背景もあり、建て売り住宅などの場合は3階建てとして販売しているケースが非常に多いです。

収納の工夫

限られたスペースを有効に使うためには、可能な限りデッドスペースを無くすことが大きなポイントとなります。しかし、間取りを考える場合、居室はあまり変な形にはすべきではありません。と言うのも家具の配置が上手に出来なくなり、室内にデッドスペースが出来てしまうからです。

それでは、その様な小さなデッドスペースの有効活用手段は無いかと言うと…収納のスペースを工夫すると、小さなデッドスペースも有効に活用することが出来ます。

例えば、建物を2階建て・3階建てにすると、階段を作らなければなりませんが、階段の下は結構大きいデッドスペースになります。そこで、このデッドスペースを収納として使えば、効率の良い間取りとなるのです。

スペースを有効に使うために

次に、限られたスペースを有効に使うための、具体的手段について紹介します。

造作家具

まず挙げられるのが、造作家具の設置です。食器棚や本棚などを造り付けてしまえば、大きな家具を設置する必要が無くなります。最初から必要な分だけの収納とすることが出来るので、効率が良くなります。

尚、造作家具のメリットに「部屋のデザインのコーディネートをしやすい」点があります。壁や天井、そして照明などとの組み合わせを考えれば、スタイリッシュな空間を作ることが可能です。

可動パーテーション

可動パーテーションを使えば、状況に合わせて間取りを自由に変更出来るため、スペースの有効活用に便利です。

例えば、リビングなどの一部のスペースをパーテーションで区切れば、そのスペースだけ一時的に別用途として使えます。リビングなどを子供の遊び場として部屋の一部分を使いたい時など、その時だけ仕切れるので便利です。

ロフト・屋根裏収納

屋根裏の有効活用もスペースの有効活用として使える手段です。例としてはロフトの設置や屋根裏収納とする方法があります。ただ、屋根裏は基本的に温度が高くなってしまうため、使い方に制限が出る場合も多いです。

また、特にロフトとするためには、高さなどの条件が法的に決まっていますので、設計時に注意をすることが必要です。

床下収納

床下収納も良策です。特にキッチンや浴室の部分に床下収納を作れば、普段使う物を収納することが出来るので、便利です。

ただ、床下収納を考える場合、家具や家電製品との位置関係を考える必要があります。例えば、キッチンに床下収納を設置する場合、位置について検討が不十分であると、冷蔵庫の扉と干渉してしまうこともありますますので、十分な注意と計画が必要です。

スキップフロア

スキップフロアを取り入れた間取りとすれば、出来た段差を収納スペースとして活用することが可能です。

造る段差の高さなどにもよりますが、大きな収納も作れます。しかも、縦に空間を伸ばして間取りを造るため、部屋全体を大きな空間に見せることが出来ます。

地下室も視野に入れる

条件にもよりますが、地下室の検討も十分にアリです。あまり大きな部屋にはならないかも知れませんが、ユーティリティスペースとして活用が可能です。

地下室は上手に対策を立てれば防音性の高い部屋が造れます。ただ、湿気や彩光などをどうするかがカギとなるので、対策をしっかりと打つことが必要です。

建てる時の注意点

狭い敷地に家を建てる場合、制限の中で家を造らなければならないため、いくつかの注意点があります。気を付けないと「こんなはずでは無かった…」と言う事態にもなりかねないので、計画の段階から気を付けましょう。

建ぺい率と延べ床面積

土地には建てられる家の条件が法的に決まっています。代表的なのが建ぺい率と床面積の制限です。この条件によって、家の間取りの制限なども分かりますので、土地を取得した際には最初にチェックしておくべきです。

尚、建ぺい率や延べ床面積の考え方をしっかりと把握していれば、バルコニーなどの設計の時、より効率の良いスペースの活用が可能となります。

これらの知識は確かに専門家の領域かも知れませんが、知っていれば、より良い家を造る手助けになりますので、ぜひ知っておきましょう。

斜線制限・高さ制限

建物を建てる時、敷地の接する道路との位置関係から、屋根部分に斜線状の建築制限が発生する場合があります。これを斜線制限と言い、通風や彩光の条件を良くする目的の建築制限です。

斜線制限は斜めに制限が入るため、建物を高くすると、それだけ干渉する様になります。ですから3階建てにする場合には、余計に干渉しやくなり、屋根部分の形状が限定的になるのです。そして、それが時に3階の居室に影響をすることもあり、間取りにも影響します。

また、土地によっては建物の高さそのものに制限が発生する場合もあります。これは高さ制限と呼ばれる決まりです。

これらの制限においても、どの様な決まりになっているかを事前に把握しておくならば、間取りのプランニングにも活かすことが可能です。

防音

敷地面積が狭くなると、隣家との距離も近くなり、防音の問題が発生する場合があります。

これは、隣の家からの音がうるさい…といった騒音の問題や、話し声が筒抜けになってしまう…といったプライバシーの問題があります。

尚、対策としては、壁に設置する断熱材の仕様を上げて防音性能を良くする方法と、窓サッシに防音性能の高いタイプを設置する方法が挙げられます。

隣家との距離

 

隣家との距離が狭くなると、家と家の間に人が入るのが困難になります。そうすると、例えば外壁を再塗装する場合など、足場が入りにくくなるなど、新たな問題が発生します。

そのため、隣地境界から外壁までの距離は、あまり狭くはせずに、ある程度の余裕は必要です。

建築費用

3階建ての住宅は同じ床面積の低層階の建物に比べ、建築費用が高いです。そのため、予算計画はしっかり立てる必要があります。

建築コストは坪単価で計算することが可能ですが、オプション的に造作家具やパーテーションなどを設置すると、それだけコストが上がります。仕様をしっかりと検討し、コスト計算をすることが大切です。

まとめ

都心に10坪の家を建てて生活するには、家に関する知識をしっかりと蓄え、予算計画をしっかりと立てることが大切です。

住宅は条件が多くなると、自由度が削られることは確かなのですが、その制限はアイディア次第でクリアは可能です。

都心での生活は便利な点も多いです。ぜひ工夫を重ねて、より良い家を造りましょう。