「家事を楽にしたい!」 新築やリフォームを考える際、多くの方がそう思うのではないでしょうか。 中でも、キッチンにスッキリと収まる[ビルトイン食洗機]は、家事の時短に大きく貢献してくれる人気の設備です。
株式会社Izumida/MyDesignの泉田です。 今回は、[ビルトイン食洗機 選び方]で迷っている方に向けて、日本製と海外製の違いを徹底比較します。 それぞれのメリット・デメリット、そして、[新築 ビルトイン食洗機]、[リフォーム ビルトイン食洗機]を検討する上での注意点も解説します。 さらに、[食洗機 引き出し]式と[食洗機 フロントオープン]式の違いについても詳しく見ていきましょう。
ビルトイン食洗機導入のメリット
ビルトイン食洗機を導入する最大のメリットは、なんといっても家事の時短です。 食器洗いの時間を大幅に短縮できるため、[共働き 食洗機]、[子育て 食洗機]といったキーワードで検索されるように、忙しい家庭には特におすすめです。 キッチンに組み込まれているので見た目もすっきりします。
また、手洗いよりも節水効果が高いことも魅力です。[食洗機 節約]という観点からも、導入を検討する価値があります。 さらに、高温のお湯で洗浄するため、衛生面でも安心です。
ビルトイン食洗機設置に必要な工事と費用
ビルトイン食洗機を設置する際には、多くの場合、以下の工事が必要になります。
- 給排水管の接続工事: 食洗機に水やお湯を供給し、排水するための配管を接続します。
- 専用電源の配線工事: 食洗機は消費電力が大きいため、専用の電源回路(コンセント)が必要になることがあります。
- 特に200Vの機種の場合、専用の配線工事が必要です。100Vの機種でも、既存のコンセントが分岐回路の場合は専用回路への変更を推奨します。
- 食洗機本体の設置工事: キッチンキャビネットに食洗機を組み込み、固定します。
- その他工事(場合によって):
- キッチンカウンターの加工(開口部の調整など)
- 既存の食洗機や収納の撤去
これらの工事費用は、設置状況や選択する食洗機の機種によって異なりますが、
商品代・組み立て費用の他に、10万円程度の電気工事費用を見込んでおく必要があります。
- 新築の場合:
- 設計段階で食洗機の設置場所や配線を計画できるため、比較的スムーズに工事が進みます。
- 建築費用に食洗機関連の工事費用が含まれている場合もあります。
- リフォームの場合:
- 既存のキッチンに後付けで食洗機を設置するため、配管や配線の状況によっては、追加工事が必要になることがあります。
- 場合によっては、大掛かりな工事が必要になり、費用が高額になることもあります。 見積もりの際に、詳細を確認しましょう。
日本製ビルトイン食洗機の特徴
日本製のビルトイン食洗機は、[パナソニック 食洗機 ビルトイン]、[リンナイ 食洗機 ビルトイン]、[三菱 食洗機 ビルトイン]などが代表的です。 日本の住宅事情、キッチンの規格に合わせて設計されており、多くは45cm幅のものが主流でしたが、近年では、パナソニックから60cm幅のフロントオープンタイプの大容量モデル([ビルトイン 食洗機 パナソニック 大容量])も登場し、注目を集めています。 日本のビルトイン食洗機は、[食洗機 引き出し式](スライドオープン)が主流でしたが、近年パナソニックからフロントオープン式の大容量モデルが登場し、人気を集めています。
- メリット:
- 日本のキッチンに馴染みやすいサイズ感(45cm幅が主流 60cmのスライドオープンもあります。)
- 日本の食器に合わせた設計
- きめ細やかな洗浄コース(後述)
- 比較的静かな運転音
- 故障時のサポートが手厚い
- 近年は大容量モデル(パナソニック等)も選択肢に
- 日本の食生活に合わせた工夫(箸立てがあるモデルが多いなど)
- デメリットと対策:
- 以前は大容量モデルが少ない傾向があった → 近年、パナソニックからフロントオープン式の60cm幅大容量モデルが登場したことで、選択肢が広がりました。家族構成や使い方に合わせて、最適なサイズを選べるようになっています。
- 洗浄力が弱いと感じる場合がある → 洗浄力の高いモデルを選ぶか、予洗いをしてから食洗機に入れるようにしましょう。 →上位モデルや、海外製食洗機も検討してみましょう。
- 価格帯は、スタンダードモデルで10万円~20万円程度、高機能モデルや大容量モデルでは20万円以上が目安となります。
海外製ビルトイン食洗機の特徴
海外製のビルトイン食洗機は、[ミーレ 食洗機 ビルトイン]、[ボッシュ 食洗機 ビルトイン]、[AEG 食洗機 ビルトイン]、[ガゲナウ 食洗機 ビルトイン]などが人気です。 60cm幅が主流で、大容量で、デザイン性に優れたモデルが多いのが特徴です。 海外製のビルトイン食洗機は、[食洗機 フロントオープン]式が一般的です。
- メリット:
- 大容量で、一度にたくさんの食器を洗える(60cm幅が主流)
- 高い洗浄力
- デザイン性が高い
- 乾燥機能が強力(後述)
- 高い耐久性(ミーレは20年の使用を想定した設計)
- デメリットと対策:
- 設置スペースが必要(主に60cm幅) → 新築やリフォームの際に、あらかじめ設置スペースを確保しておく必要があります。日本のシステムキッチン規格と異なる場合もあるので、事前に確認が必要です。
- 価格が高い → 長期的な視点で、ランニングコストやメンテナンス費用も含めて検討しましょう。
- 運転音が大きい場合がある → 静音性の高いモデルを選ぶか、運転時間を工夫しましょう。
- 故障時のサポートが心配 → 信頼できる販売店を選び、保証内容をしっかり確認しましょう。 →MyDeignでは海外製食洗器のアフターサービス、メンテナンスにも力を入れています。
- 日本の食生活に合わない場合がある(箸立てがない、茶碗が置きにくいなど) → カトラリーケースの追加購入や、食器の入れ方を工夫するなどの対応が必要です。 →日本の代理店が販売しているモデルは、日本人向けにカトラリーケースを付属させている場合もあります。
- 価格帯は、20万円~50万円以上と、日本製に比べて高額になる傾向があります。 特に、高機能モデルやデザイン性に優れたモデルは、50万円を超えることも珍しくありません。
引き出し式(スライドオープン)とフロントオープン式の違い
ビルトイン食洗機のドアの開き方には、大きく分けて「引き出し式(スライドオープン)」と「フロントオープン式」の2種類があります。
- 引き出し式(スライドオープン):
- メリット:
- 上から食器を出し入れするので、かがむ必要がなく、腰への負担が少ない。
- 比較的省スペースで設置できる。
- 上部に作業スペースを確保しやすい。
- デメリット:
- 大きな鍋やフライパンなど、かさばるものを入れにくい場合がある。
- 下段の食器が取り出しにくい場合がある。
- 一般的に、フロントオープン式に比べて容量が小さい傾向がある。(パナソニックの大容量モデルを除く)
- メリット:
- フロントオープン式:
- メリット:
- ドアが大きく開くので、食器の出し入れがしやすい。
- 大きな鍋やフライパンなども入れやすい。
- 庫内全体が見渡せるので、食器の配置を工夫しやすい。
- 一般的に、引き出し式に比べて容量が大きい。
- デメリット:
- ドアを開けるためのスペースが必要。
- 食器を出し入れする際に、かがむ必要がある。
- 設置場所によっては、ドアが邪魔になる場合がある。
- メリット:
予洗いについて:日本製と海外製の違い
食洗機を使う上で、「予洗い」が必要かどうかは、気になるポイントです。
- 日本製食洗機:
- 多くのモデルで、軽い予洗いを推奨しています。
- こびりついた汚れや、大量の油汚れは、あらかじめ落としておく必要があります。
- 近年は、予洗い不要を謳うモデルも登場しています。(ただし、汚れの種類や程度によっては、予洗いが必要な場合もあります。)
- 海外製食洗機:
- 高い洗浄力を持つため、基本的に予洗いは不要です。
- ただし、乾燥して固着した汚れや、大量の食べ残しは、軽く落としておく方が良いでしょう。
- フィルターにゴミが詰まるのを防ぐため、大きな食べ残しは取り除くようにしましょう。
お手入れ・メンテナンスの頻度と方法
食洗機を長く快適に使うためには、定期的なお手入れが欠かせません。
- 残菜フィルターの掃除: 毎日~週に1回程度、残菜フィルターに溜まったゴミを取り除き、水洗いします。
- 庫内の掃除: 週に1回~月に1回程度、庫内全体を拭き掃除します。
- 重曹やクエン酸、食洗機専用クリーナーを使うと、より効果的です。
- ノズルの掃除: 月に1回程度、ノズルに詰まりがないか確認し、必要に応じて掃除します。
- つまようじや細い針金などを使って、ノズルの穴の詰まりを取り除きます。
- パッキンの掃除: 月に1回程度、ドアのパッキン部分を拭き掃除します。
- カビが発生しやすいので、注意が必要です。
運転コースの比較:各コースの特徴と使い分け
食洗機には、様々な運転コースが搭載されています。
コース名 | 特徴 | こんな時に |
---|---|---|
標準コース | 日常的な汚れを洗う、基本的なコース | 普段使いに |
強力コース | 油汚れやこびりつきなど、頑固な汚れを落とす | 汚れがひどい時 |
スピーディーコース | 比較的汚れの少ない食器を、短時間で洗う | 軽い汚れの食器をサッと洗いたい時 |
低温コース | 熱に弱いプラスチック食器や、デリケートな食器を洗う | プラスチック食器、漆器、クリスタルグラスなど |
乾燥のみコース | 洗浄せずに、食器を乾燥させる | 手洗いした食器を乾燥させたい時、庫内を乾燥させたい時 |
予約コース | 設定した時間に運転を開始する | 就寝中や外出中に運転させたい時 |
その他 | メーカーや機種によって、さらに多様なコースがあります(例:除菌コース、節約コース、静音コースなど) | 各モデルの取扱説明書を参照してください |
静音性について
食洗機の運転音は、特に深夜に使用する場合など、気になることがあります。
- 騒音レベルの目安:
- 40dB以下:非常に静か
- 40~45dB:静か
- 45~50dB:普通
- 50dB以上:ややうるさい
- 静音性に優れたモデルの特徴:
- インバーター制御モーター搭載
- 防音・制振構造
- 深夜に使う場合の注意点:
- できるだけ静音性の高いモデルを選ぶ
- 集合住宅の場合は、管理規約を確認する
乾燥機能について
海外製食洗機は乾燥機能が強力であると一般的に言われますが、乾燥方式には種類があります。
- ヒーター式: ヒーターで温風を発生させて乾燥させる。
- 温風式(ヒーターレス): 余熱と送風で乾燥させる。
- ヒーター+温風式: 上記2つの方式を組み合わせたもの。
それぞれの方式にメリット、デメリットがあります。 (例:ヒーター式は乾燥が早いが電気代がかかる。温風式は電気代が安いが乾燥に時間がかかる、など。)
アフターサービス、保証について
- 日本製食洗機:
- メーカーのサポート体制が充実しているため、故障時も安心です。
- 保証期間は、1~5年程度が一般的です。
- 海外製食洗機:
- メーカーや販売店によって、サポート体制や保証期間が異なります。
- 部品の取り寄せに時間がかかる場合があるため、注意が必要です。
- 購入前に、保証内容や修理体制をしっかり確認しましょう。 *MyDesignでは海外製食洗器のアフターサービス、メンテナンスにも力を入れています。
- ビルトイン食洗機の寿命
- ビルトイン食洗機の寿命は、一般的に7~10年程度と言われていますが、これはあくまで目安であり、使用頻度やメンテナンス状況、メーカーやモデルによって異なります。 特に、ミーレの食洗機は、20年の使用を想定した耐久テストを実施しており、長期間の使用が期待できます。
ビルトイン食洗機の寿命
ビルトイン食洗機の寿命は、一般的に7~10年程度と言われています。 ただし、これはあくまで目安であり、使用頻度やメンテナンス状況、メーカーやモデルによって異なります。
- 寿命を延ばすためのポイント:
- 取扱説明書に従って正しく使用する。
- 定期的に庫内を清掃する。(残菜フィルターの掃除、庫内の拭き掃除など)
- 必要に応じて、専用のクリーナーを使用する。
- 異常を感じたら、早めにメーカーや販売店に相談する。
日本製、海外製ともに、適切なメンテナンスを行えば、長く使い続けることができます。 海外製は部品の取り寄せに時間がかかる場合もあるため、早めの点検・修理を心がけましょう。
日本製と海外製、どちらを選ぶべき?
日本製と海外製のビルトイン食洗機、どちらを選ぶべきかは、ライフスタイルや重視するポイント、そして、使いやすいドアタイプによって異なります。
- 日本製ビルトイン食洗機がおすすめな人:
- キッチンのスペースが限られている(45cm幅を希望 日本製にも60cmのスライドオープンもあります。)
- 日本の食器をメインで使う
- 静音性を重視する
- 手厚いサポートを求める
- 大容量の食洗器を希望するが、海外製はサポートが心配(パナソニックの60cm幅モデルを検討)
- 日本の食生活に特化した機能を重視したい方。 * 引き出し式が使いやすいと感じる方。
- 海外製ビルトイン食洗機がおすすめな人:
- 一度にたくさんの食器を洗いたい(60cm幅を希望)
- 洗浄力を重視する
- デザイン性を重視する
- 設置スペースに余裕がある
- 多少の運転音は気にならない *多少、日本の食器と相性が悪くても、許容できる。
- フロントオープンが使いやすいと感じる方。
Q&A:結局、私にぴったりのビルトイン食洗機はどれ?
Q1:日本製と海外製、どちらがいいか決められません。判断のポイントは?
A1:最も重要なのは、何を重視するかです。 以下のポイントを比較検討し、ご自身の優先順位を考えてみましょう。
- 設置スペース:
- 45cm幅しか置けない → 日本製が有力候補
- 60cm幅も置ける → 日本製・海外製どちらも検討可能
- 一度に洗いたい量:
- 少人数家族、食器少なめ → 日本製45cm幅でも十分
- 大家族、まとめ洗いしたい → 日本製60cm幅(パナソニック)または海外製
- 洗浄力:
- とにかく強力な洗浄力が欲しい → 海外製がおすすめ
- 予洗い前提なら、そこまでこだわらない → 日本製でもOK
- 日本の食器との相性:
- 和食器が多い、お箸をたくさん使う → 日本製が使いやすい
- 洋食器が多い、大皿をよく使う → 海外製も使いやすい
- 静音性:
- 深夜に使うことが多い、音が気になる → 日本製がおすすめ
- デザイン:
- キッチンのインテリアにこだわりたい → 海外製はスタイリッシュなモデルが多い
- 目立たない方がいい → 日本製はキッチンに馴染みやすい
- 予算:
- 初期費用を抑えたい → 日本製が比較的リーズナブル
- 高くても高性能なものが欲しい → 海外製も検討
- アフターサービス:
- 故障時のサポートが心配 → 日本製が安心
- 多少のリスクは許容できる → 海外製も選択肢に
Q2:4人家族です。おすすめの食洗機は?
A2:4人家族の場合、1日に出る食器の量や、ライフスタイルによって、おすすめの食洗機が変わってきます。
- 共働きで、朝晩の食事の食器をまとめて洗いたい場合:
- パナソニックの60cm幅フロントオープンタイプ(日本製) がおすすめです。大容量なので、1日分の食器をまとめて洗えます。 ただし、このモデルを導入する場合、システムキッチンは各メーカーの最上位クラス、またはオプション対応となる場合がほとんどであることを考慮に入れてください。
- 海外製60cm幅フロントオープンタイプ もおすすめです。大容量で、高い洗浄力が魅力です。
- こまめに食器を洗いたい、キッチンのスペースが限られている場合:
- 日本製45cm幅の深型タイプ がおすすめです。
- とにかく家事を楽にしたい、とにかく強力な洗浄力重視の場合:
- 海外製60cm幅フロントオープンタイプ がおすすめです。
Q3:海外製食洗機は、日本の食器に合わないと聞きましたが…?
A3:確かに、海外製食洗機は、日本の食器(特に茶碗やお椀など、深さのあるもの)を入れにくい場合があります。 また、箸立てがないモデルもあります。 しかし、以下の方法で対応可能です。
- カトラリーケース(箸立て)を追加購入する。
- 日本の代理店が販売しているモデルを選ぶ(日本人向けのカトラリーケースが付属している場合がある)。
- 食器の入れ方を工夫する(海外製食洗機のユーザーのブログなどを参考に)。
Q4:フロントオープンと引き出し式、どちらが使いやすいですか?
A4:これは、個人の好みやキッチンの状況によります。 それぞれのメリット・デメリットを比較して、ご自身に合う方を選びましょう。
- フロントオープン:
- メリット:大皿や鍋も入れやすい、庫内全体が見やすい
- デメリット:かがむ必要がある、開閉スペースが必要
- 引き出し式:
- メリット:かがまずに食器を出し入れできる、省スペース
- デメリット:大物が入らない場合がある、下段の食器が取りにくい場合がある
可能であれば、ショールームなどで実際に食器を出し入れしてみて、使い勝手を確認することをおすすめします。
Q5:結局、どのメーカーのどの機種がいいのか、具体的に教えて!
A5:申し訳ありませんが、特定のメーカーや機種を名指しでおすすめすることはできません。 これまでのQ&Aを参考に、ご自身の優先順位やライフスタイルに合った食洗機を絞り込んでいきましょう。 その上で、MyDesign/株式会社Izumidaにご相談いただければ、お客様の状況に合わせて、最適な機種をご提案させていただきます。
まとめ *ビルトイン食洗器は、日本製と海外製で大きく特徴が異なります。 *設置には、専用の電気工事と、それに伴う費用がかかります。 *ご自身のライフスタイルや、何を重視するかによって最適な食洗器は変わります。 *MyDesignでは、海外製、日本製どちらの食洗器も取り扱っており、設置工事を含めてお客様をサポートいたします。