なかなか少ない事例ではありますが、家族構成やライフスタイルの変化などの理由で、ご自宅を2階建てから平屋にしたいという方に向いています。2階建て住宅をいったん解体して平屋に建て替えてしまうか、リフォームで減築するか悩んでいる人も多いかもしれません。今回は、既存の2階建て住宅を和モダンな平屋へとリフォームする減築の費用についてご説明します。


どんな人が減築するのか?
- そもそも、建て替えができない物件
- 建ぺい率、容積率がオーバーしている物件
- 建て替えだと工期がかかりすぎる為、工期が早い減築選ぶ方
- 新築するのではなく、思い入れのある柱や壁を活かしたい方
- 子育てが終わってライフスタイルが変わったご夫婦
- 介護などで2階が不要になったご家族
減築リフォームはけっこう高くなる!
上記の理由から、減築を選択される方がいらっしゃいます。元々あった2階を撤去して、1階のみにするリフォーム。解体費用が乗っかるだけと思いがちですが、屋根と2階部分は撤去・処分しなければならず、普通の解体作業は、重機を使用しますが、すべて手作業になります。それらの費用が高くつきます。壊した後は、新しい天井や屋根を設けることも必要になります。
【築35年木造住宅を2階建てから平屋へ減築】
内外装スケルトンリフォーム およそ2000万円
【築25年木造住宅を2階建てから平屋へ減築】
解体した部分のみ内外装補修 およそ1500万円
【築30年木造住宅を2階建てから平屋へ減築】
内装のみ補修 およそ800万円

このように、減築リフォームには多くの費用がかかりますが、減築のみを行うリフォームであれば基本的に建築確認の申請は不要です。そのうえ、延べ床面積はぐっと少なくなりますから、固定資産税は大幅に節約できることになります。
平屋への減築リフォームには費用がかかりますが、固定資産税の節約につながるため、長い目で見れば有効な改修方法でもあります。また、2階の重量分がそっくり減りますから耐震性能のアップにもつながります。
【ビフォー】

【アフター】


壊してみるとビックリ!することがある。
これは、減築に限る話ではありませんが、壊してみると家の裏側が露出することになります。木部の腐食やシロアリ、柱が土台に乗っかっていないなど、特に水廻りは驚くことが多いです。見つけた場合はそのままにせず、適切に対処が必要です。当初の見積もりよりも多くなってしまうかもしれませんが仕方がないでしょう。

写真は古いのですが、壊してみると↑↑↑↑↑のような状態であることが多いです。
まとめ
一見、金額だけ見ると建て替えてしまった方が安くなる可能性を秘めておりますが、様々な事情により減築を希望される方がいらっしゃいます。
東京都八王子市で不動産業と建築業を営んでおりますが、日々、たくさんのお問い合わせを頂いております。内容は様々ですが、雨漏り、建具の不具合、電球一つの交換や、洗面所のクッションフロアーの交換も喜んでいきます。これにより、雨漏りの原因が何か?、建具の不具合はどうして起こるのか、トイレの水が漏れるのはどこなのか。
お客様は『あの会社は対応がいい!』『何かあったらあそこに頼もう!』と潜在的に記憶されます。だから当社はリフォーム&リノベーション工事で他社に負けないのです。このように日々、建築に携わっているとかなり深いところまでの建築知識が身に付きます。

『住まいの困った』に対応できるのは、不動産会社なのです。不動産会社の中でも建築が得意、不得意がありますが、当社は得意な会社です。
おかげさまで、中古の不動産(戸建て、マンション)を購入して自分好みにリフォームしたい、や、単独の大型のリフォーム案件、店舗改装、介護用のリフォームなどを月に数件こなしております。
