column

家づくりの知識

【2023最新】押さえておきたいリノベーションのトレンド

昨今のコロナ禍や働き方改革の進展などを背景に、リノベーションで求められる間取りや設備も大きく変化してきています。これからリノベーションを検討するのであれば、現在人気を集めている最新のトレンドは着実に押さえておきたいところですよね。

この記事では、リノベーションの最新トレンドを3つの観点から紹介していきます。トレンドを押さえたリノベーションで、新時代のライフスタイルにマッチした理想の住まいを実現しましょう。

キーワードは「おうち時間」

昨今の生活を取り巻く環境の変化は、家の間取りや設備に対するニーズにも変化をもたらしています。中でも、次に挙げる3つの変化はリノベーションのトレンドにも大きく影響していると言えるでしょう。

  • コロナ禍を経て、家で過ごす時間が増えたこと
  • 働き方改革が進展し、家族と過ごす時間や趣味の時間の大切さが見直されていること
  • 単身、2・3人世帯など部屋数を必要としない少人数世帯が増えていること

3つの変化を通して見えてくるのは、家族全員が充実した「おうち時間」を過ごせる住まいが求められるようになってきたということです。

多くの人にとって、家は「寝るためだけの場所」「主に休日を過ごすための場所」から、「人生の大切な時間を過ごす場所」へと変化しています。リノベーションにおいても、日々の時間を豊かにする住まいづくりが求められていると言えるでしょう。

以下では、「おうち時間」をキーワードに、リノベーションの最新トレンドを解説していきましょう。

トレンド1:家族のおうち時間を豊かにするLDKの実現

1つ目のトレンドは、家族の「おうち時間」を豊かにするLDKの実現です。特に、近年リビングが充実した家(リビ充)へのニーズが高まっています。

広く開放的なリビング

CALIFORNIA PROJECT

最新のリノベーションでは、広く開放的なリビングを取り入れる例が増えています。家で過ごす時間が増えたことから、家族で一緒にいる時間を充実させたいというニーズが強まっているためです。

かつては、子ども一人ひとりの個室があって、夫婦のための寝室がある間取りが一般的でした。最新のリノベーションでは、個室を減らしてでもLDKのスペースをしっかりと取るというのがトレンドになっています。

家族が一緒に過ごしたり、それぞれが好きなことをして過ごしたり、多目的な使い方ができる工夫がされたリビングが支持されているのです。

アウトドアリビング

アウトドアリビングもリノベーションで人気が高まっている間取りの一つです。

アウトドアリビングとは、リビングからひと続きになった場所にデッキやテラスを設けて、セカンドリビング的な使い方ができるようにした空間のこと。天気の良い日は窓を開放し、リビングと一体的に使えるのが特徴です。

感染症対策の観点から人気が高まった間取りですが、その他の機能も見逃せません。室内の風通しを良くしたり、室内にいながらアウトドア気分が味わえたりといった点が支持され、広く定着しつつあります。

こだわり設備のキッチン

リビングだけでなく、キッチンにこだわるリノベーションもトレンドです。テレワークの広がりによって在宅時間が増え、自炊にこだわる人が増えていることが要因と考えられます。

クロス・マーケティングが2021年に実施した「料理に関する調査」によると、コロナ禍を経て料理の頻度が上がったと回答した人は全体の約3割に上りました。さらに、約半数の人が「1日に1回以上料理をする」と回答しており、自炊への意識が高まっていると言えるでしょう。

参考:クロス・マーケティング

具体的には、こだわり機能が詰まった業務用キッチン、スタイリッシュでメンテナンス性の高いステンレスキッチンなどが人気です。

トレンド2:自分だけのおうち時間を豊かにする空間の創出

家族で過ごすおうち時間だけでなく、自分だけのおうち時間を豊かにする空間づくりもリノベーションのトレンドになっています。家でも仕事がしやすい環境や、趣味に没頭できるスペースへのニーズが高まっているのです。

オープンスタイルのワークスペース

AM6 GREEN

テレワークが普及したものの、「家だと仕事に集中できない」という悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。そうした悩みを解決するため、リノベーションでもワークスペースを設けるのが当たり前になりつつあります。

ただ、完全にこもれる個室ではなく、家族の存在を感じながら適度に集中できるオープンスタイルのワークスペースが人気です。リビングから見える場所に設置すれば、大人が使うだけでなく、子どもの学習スペースとしても利用可能。

家族の時間と自分の時間の両方を大切にする、これからの時代の家族像に適した間取りと言えるでしょう。

土間収納・インナーガレージ

THE HOUSE GARAGE PROJECT

土間収納やインナーガレージも、リノベーションで多く取り入れられるようになってきた間取りです。

土間収納とは、玄関の土間部分からひと続きになった収納スペースのこと。家族の靴やコートなどを収納できるほか、アウトドア用品や自転車といった外で使うアイテムをしまっておくスペースとしても重宝します。室内の駐車スペースであるインナーガレージも、アウトドア用品の収納スペースとして有効です。

広い土間収納やインナーガレージは、通常の室内ではやりにくい、音やにおいの出る作業も気兼ねなくできるのがポイント。好きなことを思う存分楽しめるスペースとして、自宅に取り入れる例が増えています。

トレンド3:おうち時間をほっこりさせる温かいインテリア

AM6 BROWN

リノベーションの最新トレンドの3点目はインテリアに関するもの。ライフスタイルと密接に関係するインテリアは世の中の流れを色濃く反映します。

近年は「断捨離」に代表されるミニマリズム(物を減らしてシンプルに暮らす生き方)が流行したことから、シンプルでスタイリッシュなインテリアが人気となってきました。

シンプルテイストは依然として人気ですが、コロナ禍を経て「温かみのあるインテリア」への支持が広まっています。日本らしい赤みのある木材を活かしたり、グリーンを積極的に取り入れたりして、ゆったりとおうち時間を過ごせるような空間づくりがトレンドです。

まとめ

今回は「おうち時間」をキーワードに、最新のリノベーションのトレンドを紹介してきました。トレンドは、これからの時代のライフスタイルに適した住まいづくりのヒントになります。

しかし、理想の住まい像は人によって異なるものです。トレンドを参考にしつつ、自身や家族の希望を叶えられるリノベーションを検討するといいでしょう。

リノベーションで理想の住まいを実現するには、経験豊富なプロに相談するのが近道です。東京都多摩地域において、中古物件を買ってリノベーションしたいと考えているなら、「MyDesign/株式会社Izumida」へお気軽にご相談ください。