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MyDesignの家づくりノート

昭和・平成・令和で変わる住まいのカタチ 〜 MyDesign/株式会社Izumidaが語る、暮らしの変遷

皆様、こんにちは。MyDesign/株式会社Izumidaの泉田です。

私たちの暮らしの中心にある「住まい」。それは、まるで時代を映す鏡のように、そのカタチや役割を変え続けています。今回は、住宅設計のプロとして、昭和・平成・令和という3つの時代を彩った住まいの変遷を、皆様と一緒にたどってみたいと思います。

家族の絆を育んだ、昭和の温もり

昭和の住まいを思い浮かべると、まず思い浮かぶのは、家族団らんの風景ではないでしょうか。「サザエさん」や「ドラえもん」の家を想像してみてください。客間には立派な床の間があり、家長を中心とした家族の在り方が、住まいのそこかしこに感じられました。ちゃぶ台を囲んでの食事、家族揃ってのテレビ鑑賞…そんな温かい時間が、日々の暮らしを豊かに彩っていました。

【昭和の間取りの特徴(詳細)】

  • 玄関: 広めの玄関があり、靴箱が備え付けられていることが多いです。
  • 廊下: 玄関から各部屋へと続く廊下があり、部屋同士を区切る役割を果たしています。
  • 客間(応接間): 床の間や違い棚を備えた和室で、来客をもてなすための特別な空間です。
  • 茶の間: 家族が食事をしたり、くつろいだりする場所で、テレビが置かれていることも多いです。
  • 台所: 茶の間とは別に設けられ、調理をするための独立した空間です。
  • 寝室: 和室が一般的で、押し入れに布団を収納します。
  • 浴室・トイレ: 浴室とトイレは別々に設けられています。
  • 庭: 広めの庭があることが多く、家庭菜園や庭木を楽しむこともありました。

また、ご近所付き合いも今よりずっと密接でした。「サザエさん」に出てくるような井戸端会議や縁側でのお茶飲み話は、日常の風景。地域全体で子どもたちを見守り、育てていく、「ドラえもん」の世界のような温かい繋がりがありました。

「個」を大切にした、平成のスタイル

平成に入ると、人々の暮らしは少しずつ変化していきます。個人の時間やプライバシーが尊重されるようになり、住まいにもそれぞれの個室が設けられるようになりました。リビング、ダイニング、キッチンが一体となったLDKは、家族が集い、語らう場として、新しい定番の間取りとなりました。この背景には、共働き世帯の増加や、個人の趣味や時間を大切にするライフスタイルの変化があります。

【平成の間取りの特徴(詳細)】

  • LDK: リビング・ダイニング・キッチンが一体となった広い空間が特徴です。家族が集まりやすく、コミュニケーションが取りやすい間取りです。壁で仕切らず、開放感があるのがポイントです。
  • 対面式キッチン: LDKの一部として、リビングやダイニングを見渡せるように配置されたキッチンです。料理をしながらでも家族と会話ができます。
  • 個室: 子ども部屋や寝室など、プライバシーを確保するための個室が設けられます。特に、子ども一人ひとりに個室を与える傾向が強まりました。
  • 収納: ウォークインクローゼットなど、大型の収納スペースが設けられることが多くなりました。物をすっきりと片付け、居住空間を広く使うための工夫です。
  • ユニットバス: 浴室・洗面所・トイレが一体となったユニットバスが普及しました。掃除がしやすく、スペース効率も良いのが特徴です。
  • バルコニー: 洗濯物を干したり、ガーデニングを楽しんだりするためのバルコニーが設けられることが多くなりました。
  • バリアフリーの始まり: 高齢者や障がい者に配慮した、段差の少ない床や手すりの設置など、バリアフリー化が少しずつ進み始めました。(ただし、本格的な普及は令和以降)

共働き世帯が増え、家事の効率化も重要なテーマとなりました。収納スペースを増やしたり、家事動線を工夫したり…より快適に、より便利に暮らすための工夫が、住まいに取り入れられるようになりました。インターネットの登場は、私たちの生活を大きく変え、家で過ごす時間も多様化していきました。

多様性が花開く、令和の住まい

そして迎えた令和。平成の流れを受け継ぎつつ、住まいのカタチは、さらに自由で、多様性に満ちたものへと進化しています。この変化を牽引しているのは、「働き方改革」や「新型コロナウイルス感染症の流行」による、ライフスタイルの大きな変化です。テレワークの普及は、住まいに「仕事場」としての役割を求めるようになりました。また、外出自粛期間を経て、「おうち時間」をより豊かにするための工夫が、住まいに求められるようになりました。

【令和の間取りの特徴(詳細)】

  • フレキシブルなLDK: リビング・ダイニング・キッチンが一体となった空間は引き続き人気ですが、可動式の仕切りを設ける、一部に小上がりを作るなど、より多目的に使えるように工夫されています。
  • ワークスペース: テレワークに対応するため、独立した書斎、リビングの一角のスタディコーナー、寝室の一部のワークスペースなど、仕事や勉強に集中できるスペースが設けられます。
  • 回遊動線: 家の中をぐるぐると回れるような動線で、家事効率を上げたり、空間を広く感じさせたりする効果があります。行き止まりがないため、複数の家事を同時進行しやすくなります。
  • 家事ラク動線: 洗濯・料理・片付けなどの家事作業をスムーズに行えるように、水回りの配置や収納場所が工夫されています。例えば、洗濯機の近くに室内干しスペースやファミリークローゼットを設けるなど。
  • 小上がり畳スペース: リビングの一角に、段差を設けて畳スペースを作ることで、くつろぎの空間や子どもの遊び場、来客時の客間など、多目的に活用できます。
  • パントリー・シューズクローク: 食料品や日用品をまとめて収納できるパントリーや、靴やアウトドア用品を収納できるシューズクロークなど、収納スペースがさらに充実しています。「見せる収納」と「隠す収納」を使い分ける傾向も。
  • +αの空間: 趣味室、シアタールーム、フィットネスルームなど、ライフスタイルに合わせて、リビングや寝室以外の「プラスアルファ」の空間を設けるケースも増えています。
  • 省エネ・スマートホーム:太陽光システムやZEH住宅など環境に配慮した住宅が多くなっています。また、IoTを活用して、家電などをコントロールする住宅も増えています。

環境への意識の高まりも、住まいに大きな影響を与えています。太陽光発電や省エネ設備を備えたZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、もはや特別なものではありません。IoT家電を導入し、よりスマートで快適な暮らしを実現する住まいも増えています。

【補足:時代の区分について】

なお、昭和・平成・令和という時代区分は、あくまで目安です。実際には、それぞれの時代の要素が混在していたり、個々の住宅によって間取りは大きく異なります。このブログ記事では、それぞれの時代を象徴するような、代表的な間取りの特徴をご紹介しました。

【10年後の未来の間取りの特徴(予測)】

  • 自由自在に変わる部屋:
    • 壁が動いて、部屋の広さや数を、家族の成長やその日の気分で変えられる。
    • 家具と壁が一体化。収納もたっぷり、部屋もスッキリ。
    • スマホや声で、壁の色や模様替えをパッと変えられる。
  • 自然と一緒の気持ちいい暮らし:
    • 大きな窓から光がいっぱい。木や土のぬくもりを感じる、優しい素材の家。
    • 暑さ、寒さ、空気の汚れ…AIがぜんぶ、ちょうど良くしてくれる。
    • 緑がいっぱいのリビングで、深呼吸。
    • おうちでヨガやリラックスできる、自分だけの場所。
  • あなただけのピッタリな家:
    • AIが、家族にぴったりの間取りを考えてくれる。
    • 家電が、あなたの生活リズムに合わせて、いろいろお助け。
    • 3Dプリンターで、世界に一つだけの家を、早く、安く作れるかも。
  • いろんな場所で暮らす:
    • 小さくても、必要なものがぜんぶそろった、便利な家。
    • 動く家で、好きな場所へ。
    • 家の一部を、誰かとシェアする暮らし。
  • もしもの時も安心:
    • 地震や台風に、もっと強い家。
    • 電気を自分で作って、ためておける。
    • いざという時、家族を守る場所がある。
  • ロボットがいる暮らし。 *家事や生活を手伝うロボットのための場所や設備がある。

MyDesign/株式会社Izumidaが描く、未来の住まい

MyDesign/株式会社Izumidaは、いつも、今の暮らし、そしてちょっと先の未来の暮らしを考えて、家づくりをしています。お客様一人ひとりの「こんな暮らしがしたい!」を、じっくりお聞きすることから、私たちの家づくりは始まります。

「子どもが大きくなったら、部屋を分けてあげたい」「家事をもっと楽にしたい」「趣味の部屋が欲しいな」「年をとっても、安心して暮らせる家にしたい」…どんなことでも、お気軽にご相談ください。

10年後の未来には、壁が動いたり、AIが暮らしを手伝ってくれたり…まるでSFみたいな家が、当たり前になっているかもしれません。MyDesign/株式会社Izumidaは、今できる、未来の技術も取り入れながら、お客様にとって一番居心地のいい、心豊かな暮らしを、一緒に作っていきたいと思っています。

MyDesign/株式会社Izumidaはこんな家を造っている会社です。

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