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MyDesignの家づくりノート

【売主様へ】その値引き交渉、防げます。買主の”リフォーム見積後出し作戦”を封じる唯一の方法

不動産売却査定、家売る

「この家を気に入りました。ぜひ購入したいです。…ただ、リフォームに思ったよりお金がかかりそうなので、その分、物件価格を下げていただけませんか?」

中古住宅の売却活動を進めていると、買主様からこんな言葉を投げかけられることが、本当によくあります。

内覧を終え、購入の意思を示してくれた後、買主様が連れてきたリフォーム会社の見積もりを見て、話が急展開する。 売主様からすれば、「今さらそんなことを言われても…」というのが本音ではないでしょうか。

まるで、後から出てきたリフォーム費用が、当然のように値引きの材料にされてしまう。 この、不動産売買における「悪しき慣習」とも言える流れに、私は、売主様の味方として真っ向から「NO」を突きつけたいと考えています。

(なぜ、理不尽な値引き要求がまかり通るのか?)

そもそも、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。 それは、買主様が連れてくるリフォーム会社が、構造的に「売主様の敵」になりやすいからです。

考えてみてください。そのリフォーム会社は、誰から仕事の依頼を受けているでしょうか? もちろん、買主様です。

彼らの目的は、買主様の理想の住まいを実現すること。そして、その過程で値引き交渉が有利に進むのであれば、買主様の背中を押すような見積もりが出てきても不思議ではありません。 結果として、その見積書が「物件価格を叩くための武器」として使われてしまうのです。

あなたは、大切にしてきた我が家の価値を、そんな不透明なプロセスで決められてしまって、本当に納得できますか?

(解決策は「先手必勝」。こちらが主導権を握る)

この悪循環を断ち切る方法は、たった一つ。 相手が動く前に、こちらが「先手」を打つのです。

具体的には、 「物件を売り出す前」に、私たちプロが「どこに、いくらのリフォーム費用が掛かるか」を算出した、詳細な見積書を用意しておく。

これだけです。

「え?売主がリフォーム費用を出すの?」と思われたかもしれません。 違います。これは、売主様がリフォームをするためのものではありません。

これは、買主様の無茶な要望を封じ込め、交渉の主導権をこちらが握るための「武器」なのです。

(「事前リフォーム見積もり」がもたらす絶大な効果)

この「武器」があることで、売却活動は劇的に変わります。

  1. 資金計画の完全な透明化 買主様は、物件を探し始めた最初の段階で「物件価格+リフォーム費用」の総額を正確に把握できます。これにより「後からリフォーム代に驚いて値引きを要求する」という最悪のシナリオを未然に防ぎます。
  2. 交渉のテーブルを支配できる もし買主様側から別のリフォーム見積もりが出てきても、慌てる必要はありません。「その金額の根拠は何ですか?私たちは建物のプロとして、適正な価格を既に算出済みですよ」と、毅然とした態度で交渉に臨めます。不当な値引き要求の根拠を、完全に無力化できるのです。
  3. 売主の誠実さが信頼に変わる 情報を事前に開示する姿勢は、買主様に「この売主は誠実だ」という強い印象を与えます。不信感から始まる交渉ではなく、信頼関係で結ばれたスムーズな取引へと繋がるのです。

(なぜ、この戦略は「誰にでも」はできないのか?)

「そんなに良い方法なら、なぜみんなやらないの?」 良い質問です。答えは、この戦略を実行するには、極めて専門的な「2つの知識」と「小回りの利く動き」が不可欠だからです。

  • 大手不動産会社にはできない 彼らの主な仕事は「仲介」です。一軒一軒の建物に寄り添い、手間のかかるリフォームの見積もりまで行う余裕はありません。
  • リフォーム会社にはできない 彼らは「建物」のプロですが、「不動産取引」のプロではありません。売買の機微や、交渉を有利に進める戦略までは描けません。

つまり、「不動産の知識」と「リフォームの知識」を高次元で併せ持ち、売主様の利益を最大化するためにフットワーク軽く動ける会社にしか、この方法は実行不可能なのです。

(最後に)

私たちは、単に家を右から左へ流すだけの仲介会社ではありません。 あなたの資産価値を守り、最大化するための戦略的パートナーです。

買主の言いなりになる売却活動は、もう終わりにしませんか? 「事前リフォーム見積もり」という武器を手に、私たちと一緒に、賢く、有利に、そして正々堂々と、あなたの大切な資産を次のステージへと繋げましょう。

まずは、あなたの家の「本当の価値」と「必要なリフォーム費用」を知ることから始めませんか? ご連絡を心よりお待ちしております。