近年のゲリラ豪雨や台風は、私たちの想像を超える被害をもたらします。2019年の関東地方を襲った台風被害は、ここ八王子市も例外ではありませんでした。そして先日、目黒区で大雨による床上浸水の被害に遭われた方から、切実なご相談が寄せられました。
「まさか自分の家が…」
被災された皆様は、今、大きな不安と混乱の中にいらっしゃることと存じます。
床上浸水した家は、一体どうなってしまうのか。リフォームで本当に元通りになるのか、それとも建て替えるしかないのか。費用はどれくらいかかるのか。
ご安心ください。この記事では、リフォームの専門家として、そして実際に実家が床上浸水の被害に遭った当事者として、被災後すぐにやるべきことから、リフォームと建て替えの判断基準、リアルな費用まで、あなたの疑問と不安に一つひとつお答えしていきます。
1. 床上浸水の被害は「見えない場所」で進行する
床上浸水とは、床の上まで水が浸る被害のことです。浸水深0.5m以上が一つの目安とされていますが、たとえ数cmでも一度浸水すれば、建物、特に木造住宅へのダメージは深刻です。
- 床下のカビと腐食 水が引いても、床下の木材や断熱材はすぐには乾きません。湿った状態が続くと、カビが繁殖し、木材を腐らせる原因となります。これが悪臭やアレルギー、害虫発生の引き金にもなります。
- 乾燥後の「二次被害」 一度水分を吸った木材は、乾く過程で反りやねじれなどの変形を起こします。その結果、床が波打ったり、ドアや襖の建て付けが悪くなったりと、生活に支障をきたす「二次被害」が発生するのです。
見た目が乾いているからと安心はできません。本当の被害は、床下や壁の内部など、見えない場所で静かに進行しているのです。
2. 【緊急】被災後、”まず”やるべき4つのステップ
混乱している時こそ、冷静な行動が重要です。まずは以下の4つのステップを順番に進めてください。
- ステップ1:被害状況の記録(写真撮影) スマートフォンで構いません。浸水した範囲、水の高さ、被害を受けた家財道具など、あらゆる角度から写真を撮っておきましょう。後の保険請求や罹災証明の申請で、客観的な証拠として極めて重要になります。
- ステップ2:火災保険会社への連絡 ご加入の火災保険に「水災補償」が付いているか確認し、すぐに保険会社へ連絡してください。保険適用の範囲や今後の手続きについて、指示を仰ぎましょう。
- ステップ3:役所で「罹災(りさい)証明書」を申請 公的な支援制度(義援金や税の減免など)を受けるために必要な書類です。お住まいの市区町村の役場で手続きをしてください。
- ステップ4:信頼できる専門業者へ相談 建物の復旧は、スピードと専門的な知識が不可欠です。複数の業者に声をかけるのが理想ですが、まずは信頼できる一社を見つけ、床下の状態を診断してもらうことが先決です。
3. 【実体験】八王子市 床上浸水50cmからの全記録
これは、私の実家で起こった本当の話です。あの日、実家は床上50cmまで浸水しました。成人男性の膝の上まで泥水に浸かった家の復旧は、想像以上に過酷なものでした。
- 悪臭との戦い、そして膨大なゴミ 水が引いた後、家を包んだのは強烈な下水の臭いでした。まず行ったのは、消毒と汚泥の掻き出し、そして高圧洗浄機での水洗いです。水害の後なのに、家の中に大量の水を撒くのは、何とも言えない気持ちでした。 次に待っていたのは、水に浸かった家財の処分です。畳、カーペット、家具、思い出の品々…その処分費用は、なんと60万円にもなりました。
- 最も重要な「徹底的な乾燥」 洗浄後、業務用の巨大な送風機を何台も設置し、床下や壁の内部をひたすら乾かします。この乾燥作業が最も時間がかかり、そして最も重要です。ここで手を抜くと、必ず後からカビや腐食に悩まされます。生乾きの臭いが消え、解体作業が進むにつれて、ようやく元の家の香りが戻ってきました。
- リフォーム費用と火災保険 最終的に、床や壁の解体・復旧、断熱材の入れ替え、キッチンなど住宅設備の交換を行い、復旧までにかかった期間は約2ヶ月。費用は約700万円でしたが、幸い火災保険が適用され、自己負担なく工事を行うことができました。
今では両親も、「キッチンが新しくなって嬉しい」と旅行に出かけるほど前向きです。この経験は、被災された方の不安を、希望に変えるお手伝いができるという私たちの確信に繋がっています。
4. リフォームか建て替えか?プロが教える判断基準
多くの方が悩むのが、この問題だと思います。結論から言うと、床上浸水の場合、ほとんどのケースで「リフォーム」による復旧が可能です。
住宅の基礎(土台)はコンクリート製で、浸水によるダメージを受けにくいからです。重要なのは、その上の木材部分をどこまで交換・修復するかを見極めることです。
- リフォームを推奨するケース
- 基礎部分に大きな損傷がない
- 火災保険の認定額内で十分な復旧工事が可能
- 築年数が比較的浅い(〜25年程度)
- 建て替えを検討するケース
- 基礎に深刻な亀裂などがある
- 元々、耐震性などに不安があった
- 今後のライフプランを考え、間取りを大きく変更したい
まずは焦らず、専門家による正確な床下診断を受け、建物の状態を把握すること。そして、保険で賄える費用を確認してから、ご家族の今後の暮らし方も含めて総合的に判断することが賢明です。
5. 不安な今だからこそ、私たちにご相談ください
MyDesign(株式会社Izumida)は、八王子市を拠点に、リフォーム・リノベーションを手掛ける会社です。
私たちは、単に壊れた箇所を直す「作業」をするのではありません。被災されたお客様の心に寄り添い、不安な毎日を一日でも早く取り戻し、さらには「被災をきっかけに、もっと快適な住まいになった」と思っていただけるような「プラスアルファの提案」をすることを使命としています。
- 床下の状態を正確に見抜くプロの診断力
- 実体験に基づく、火災保険申請のアドバイス
- お客様の心に寄り添った、親身な対応
床上浸水という現実は、非常に辛いものです。しかし、それは新しい暮らしを始めるきっかけにもなり得ます。
私の両親がそうであったように、不安を希望に変えるお手伝いを、私たちにさせていただけないでしょうか。
まずは、お電話または下記contactより、お気軽にご連絡ください。現状のヒアリングと、今後の進め方について、無料でご相談を承ります。
【会社情報】
MyDesign / 株式会社Izumida
代表取締役 泉田 啓一
〒192-0083 東京都八王子市三崎町9番1 第二浅井ビル2F
TEL: 042-649-1516
Email: info@r-station.net
ウェブサイト: https://r-station.net/
