2022年から住宅ローン控除の仕組みが変わりました。そもそも住宅ローン控除って何?税制改正で何がどのように変わったの?手続きの方法は?住宅ローン控除を受けている方、これから新しく家を買う方のそんな疑問を解決します。
どうせ家を買うつもりなら、お得な方がいいですよね!
住宅ローン控除(減税)の概要
住宅ローン控除(減税)とは、正式には「住宅借入金等特別控除」といい、広く国民が住宅を取得できるように、住宅ローンを借りる際に支払う金利負担を軽減するための減税制度です。
住宅の建築、購入、リフォーム、またその取得資金を住宅ローンでまかなった場合に、その居住開始後の年末借入残高に対して0.7%分が所得税と住民税から減税されます。
実生活では、比較できないのでわかりにくいかもしれませんがこんなにもお得なのです。メリットのあるうちにいい決断をしましょう!
居住開始日がたった1日変わるだけで、こんなにも控除額が変わる!
新築住宅(建替え・建売住宅の場合)
2023年12月31日までの最大控除額 2024年1月1日からの最大控除額
455万円 →409.5万円 認定住宅 こどもエコすまい支援事業100万円
409.5万円 →318.5万円 ZEH水準省エネ住宅 こどもエコすまい支援事業100万円
364万円 →273万円 省エネ適合住宅 補助金対象外
273万円 →0万円 一般住宅 補助金対象外
マイホームを購入するなら今がお得!
<長期優良住宅>
長持ちする構造や設備であり、バリアフリー性、省エネ性、耐震性などにおいて基準満たした住宅
2023年までの入居で1年あたりの控除額:最大35万円
13年間の控除額合計:最大455万円
<低炭素住宅>
二酸化炭素の排出を一定以下にできる省エネ性の優れた住宅
2023年までの入居で1年あたりの控除額:最大35万円
13年間の控除額合計:最大455万円
<ZEH(ゼッチ)>
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略。
高断熱素材の利用や太陽光発電の導入により、住宅のエネルギーがおおむねゼロの住宅
2023年までの入居で1年あたりの控除額:最大31.5万円
13年間の控除額合計:最大409.5万円
<省エネ基準適合住宅>
自ら電気を作り出すZEHほどではないが、省エネ性の優れた住宅
2023年までの入居で1年あたりの控除額:最大28万円
13年間の控除額合計:最大364万円
<その他住宅>
上記のいずれの環境性能基準も満たさない一般の住宅
2023年までの入居で1年あたりの控除額:最大21万円
13年間の控除額合計:最大273万円
中古住宅(中古一戸建て・中古マンションの場合)
<環境性能に適合する中古住宅>
借入限度額3,000万円、最大控除額210万円
<環境性能に適合しないその他住宅>
借入限度額2,000万円、最大控除額140万円」
まとめ
毎年変わる税制度にはその時々の住宅政策の意向が反映される
今回の改正では、低金利を背景に控除率が0.7%に下がりましたが、最長控除期間は13年間になりました。控除金額の上限は住宅の環境性能によって異なります。
一般住宅は控除金額が減少することになりましたが、環境性能等の優れた住宅の普及拡大を推進するため、中古住宅を含めて環境性能を意識した住宅は優遇されることになりました。
どんなタイプの家を建てるかを(購入するか)を選択することは税制面での優位性だけではなく、自分が住むうえでの耐久性にもつながります。単に、100万円の補助金を得るのであれば、ZEH水準の建物で十分です。そろそろ家を建て替えようか・・・(購入しようか)とお考えの方は、もう一歩踏み出してみるのがよろしいと思います。
この記事は、注文住宅・大型リノベーションを得意としているMyDesign/株式会社Izumidaが書いています。
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