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家づくりの知識

家の断熱性を高めるなら「まるごと断熱」がおすすめ!

エコ意識が高まる中、快適な住環境を求める家庭にとって、高いエネルギー効率と居住空間の快適性を実現するリフォーム方法は重要な選択肢です。
特に「家まるごと断熱」のリフォームは、その全体的なメリットと、施工方法の多様性により注目を集めています。

この記事では、まるごと断熱リフォームの特徴・施工方法、そしてそのメリットについて解説します。

□まるごと断熱リフォームの特徴って?

「まるごと断熱リフォーム」とは、既存住宅を新築同等の高性能住宅へと変貌させるリフォーム方法です。
スーパーウォール工法を中心に、壁・天井・床の全面的な断熱化を図ります。

具体的な施工内容は、SWリフォームパネルによる壁断熱・吹込み用グラスウールでの天井断熱・吹付け硬質ウレタンフォームを用いた床断熱が主要なものです。
また、高断熱サッシやドアの設置・交換、計画換気システムの導入も、効果的な断熱リフォームの要です。

外壁の重ね張りによる断熱は、既存住宅の解体を必要とせず、住みながらの工事が可能です。

一方で、外壁張り替えは、外壁の大規模な改修が必要な場合に適しており、スケルトンリフォームは、建物の外壁や内装をすべて撤去し、断熱工事と耐震補強を同時に行う方法です。

「まるごと断熱リフォーム」では、施工前の住まいの断熱性・健全性を診断し、最適なリフォームプランをご提案します。
この診断に基づき、断熱性能を最大化する仕様を選定し、無駄のないリフォームを実現するのです。

また、リフォーム後には全棟での気密測定を行い、断熱・気密性能の報告書を提出することで、品質の確かさを保証します。

□家をまるごと断熱に変えるメリット

*スペースの有効活用

屋根と基礎の断熱により、外気の影響を受けにくい快適な小屋裏や床下が実現します。
これにより、以前は使用しづらかったスペースが新たな居住空間として生まれ変わります。
例えば、屋根裏を子供の遊び場や書斎として、また床下を収納スペースとして有効に活用することが可能です。

*室内温度の安定化

一年を通じて室内温度が安定し、冷暖房にかかるエネルギーコストの削減にも繋がります。
特に夏の暑い日や冬の寒い日において、断熱材が外気温の影響を効果的に遮断することで、室内の温度変化を最小限に抑えられます。

*人と建物の健康へのプラス効果

室内の温度差が少なくなることで、特に冬場のヒートショックによる健康リスクが減少します。
また、断熱材による結露の防止は、建物の長期的な健全性にも寄与します。

結露は木材の腐食やカビの発生など、建物の劣化を加速させる要因ですが、断熱によりこれらのリスクを大幅に減らすことが可能です。
長期的にみれば、建物のメンテナンスコストの削減にも繋がり、建物の寿命を延ばす効果が期待できますよ。

□まとめ

今回の記事では、家のまるごと断熱リフォームの特徴とメリットについて解説しました。
スーパーウォール工法による断熱リフォームは、居住空間の快適性とエネルギー効率の向上を同時に実現し、エコ意識の高い家庭にとって最適な選択です。

このリフォームにより、生活空間の有効活用、室内温度の安定化、そして人と建物の健康を守ることが可能になります。
快適でエコな住環境を実現するために、家まるごと断熱のリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。