「中古物件を購入してリノベーションすると新築より割安」という話を聞いたことがあるかもしれません。リーズナブルに理想の住まいづくりを叶えられると人気のリノベーションですが、実際の費用相場はどれくらいなのでしょうか。
この記事では、戸建て・マンションそれぞれのリノベーションにかかる費用相場を解説。費用の内訳やコストを抑えるのに有効な方法も紹介します。
戸建て・マンションそれぞれのリノベーション費用相場
リノベーションにかかる費用は、施工面積、物件の建物構造や老朽化の度合い、使用する建材や設備のグレードなど、さまざまな要素に左右されます。物件ごとに費用は大きく異なるため、費用相場はあくまでも目安でしかありません。
しかし、相場観を把握しておけば、予算を検討するのに役立つほか、リノベーション会社から提示された価格の妥当性を確認できます。費用相場は、検討のための物差しとして活用するとよいでしょう。
参考:リノベーション費用の相場は?プロが教える業者選びと費用を抑えるコツを徹底解説!
参考:リノベーション費用の相場はいくらなのか?実例とともに徹底解説
コロナ前の戸建てのリノベーション費用相場
リクルート住まいカンパニーの調査では、戸建て・マンションそれぞれの平均費用も公表されています。戸建てにおけるリフォームの平均費用は、621.9万円。中古戸建てを購入した場合のリフォームの平均費用は、708.2万円となりました。
ただ、一般的にリフォームは設備や内外装の修繕が中心であり、付加価値を創出するリノベーションに比べると費用は安くなります。断熱工事、耐震補強などを実施すればさらにコストは上振れるでしょう。平均的な広さの住宅(30坪程度)で考えた場合、リクルートの調査結果から、「1坪あたり20〜25万円程度」がリフォームの平均費用でした。
現在では、フルリノベーションで、単価がこれより高くなることが想定されるため、「1坪あたり40〜70万円程度」を目安。30坪の住宅であれば1,200万円〜2,100万円程度です。この金額はあくまでも目安であり、外壁、屋根、耐震工事やグレード感などによってこれ以上の金額になる可能性もあります。
マンションのリノベーション費用相場
同様に、マンションにおけるリノベーション費用相場も検証していきます。リクルートの調査では、マンションにおけるリフォームの平均費用は、539.9万円。中古物件を購入した場合は、516.9万円でした。マンションは面積が小さいうえに、専有部分しか手を加えられないため、戸建てより費用が安くなっていると考えられます。
20〜25坪程度のマンションで考えると、平均的なリフォーム費用の単価は、「1坪あたり20万円程度」、中古物件を購入してリフォームするケースでも同様に「1坪あたり20万円程度」です。
マンションの場合、リノベーションでも戸建てほど施工内容が多くないため、25坪のマンションであれば、800万円〜1,500万円程度となります。
リノベーション費用の内訳を見てみよう
リノベーション費用の低減や妥当性のチェックを行うには、どのような項目に費用がかかるのかを把握する必要があります。続いて、リノベーション費用の内訳を見ていきましょう。
リノベーション費用の内訳
リノベーション費用は、主に「人件費」「材料・設備費」「デザイン費」「運搬費・諸経費」からなります。各項目の一般的な構成割合は、次のとおりです。
特に大きなウェイトを占めるのが、作業にあたる職人の人件費と建材や設備にかかる費用です。人件費を削るのはなかなか難しいものの、建材や設備は、グレードや仕入れ先を工夫すれば、コストカットできる可能性があります。
費用項目ごとの内容
費用項目ごとに、どういった内容が含まれるのか紹介しましょう。
職人の人件費
リノベーション工事には、多くの職人が携わります。施工面積や設置する設備の数が増えるほど、多くの職人を動員する必要があるため、人件費も高くなります。職人の人数減、工期の短縮、標準化された設備の使用などによって、費用を抑えることはできますが、その分仕上がりの質やグレードに影響が出るかもしれません。
材料・設備費
材料・設備費は、床・壁・天井に使用する建材、システムバス・キッチン・トイレ・洗面台といった住宅設備にかかる費用です。普段の生活に直結するため、リノベーション工事費用の要といってもよいでしょう。
全体費用に占める割合が大きく、材料・設備費の削減は、全体的なコストカットにつながります。建材の種類や住宅設備のグレードによって価格は幅広いので、こだわらなくてもよい部分のアイテムを見直すだけで、費用を抑えられる可能性があります。
デザイン費
リノベーション費用の1〜2割程度を占めるといわれるデザイン費は、デザインを依頼する先によってコスト感が大きく変わります。こだわりのデザインを実現するために設計事務所へ依頼する場合、デザイン費の占める割合が高くなるでしょう。
設計から施工まで一貫して手がける、ワンストップリノベーションの会社に依頼すれば、費用を抑えつつも洗練されたデザインの住まいを実現できる可能性があります。
MyDesign/株式会社Izumidaは、東京都多摩地域においてワンストップリノベーションを数多く手がける建築会社です。リノベーションでこだわりの住まいを実現したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
運搬費・諸経費
現場への資材運搬や運び出しにかかるのが運搬費、そのほかにかかる費用が諸経費です。工事に関わる多くの職人の管理や、スケジュール管理にかかる現場管理費用も諸経費に含まれます。この費用は材料・設備費に左右される部分が大きいでしょう。
引っ越しや仮住まいにかかる費用も忘れずに
リノベーションの資金計画を検討する際に忘れてはいけないのが、工事以外にかかる費用です。具体的には、引っ越し代や、工事中の仮住まいにかかる費用などが挙げられます。
住んでいる自宅をリノベーションする場合、工事中は自宅に住み続けられません。マンスリーマンションやホテルを借りるとなれば、期間中の賃料や利用料を見込む必要があります。自宅と仮住まいの往復になるので、引っ越し代も2回分見込んでおきましょう。
リノベーション費用を抑える3つの方法
リノベーション費用は、できるだけ抑えたいもの。コスト削減に効果的な3つの方法を紹介します。
参考:リノベーション費用を抑える5つの手段!コスパ良く理想の家を作る方法
参考:リノベーションの費用を抑える方法が知りたい! かかる費用の平均も紹介します
(1)希望項目に優先順位をつける
リノベーションは自由度が高いため、細部までこだわろうとすれば、いくらでもこだわれます。そして、こだわればこだわるほど、費用も高くつきます。
リノベーション費用を抑えるには、実現したい項目を洗い出したうえで、優先順位をつけることが重要です。希望する全てを叶えるのではなく、より優先度の高い項目を納得いくまでこだわるようにしましょう。
費用を抑えようとするあまり、優先順位の高い内容までコストカットするのは、おすすめしません。妥協した結果、リノベーションの満足度が下がってしまうからです。費用を抑えつつも満足できるリノベーションを実現するには、費用をかけるところと節約するところのメリハリをつける必要があります。
(2)補助金や助成金を活用する
費用を抑える方法というよりも、費用に充てられる資金を増やす方法として有効なのが、補助金や助成金の活用です。省エネ性能の向上、バリアフリー化、耐震化などを含むリノベーションや、子どものいる世帯が実施するリノベーションに対しては、国や自治体による支援制度が多数設けられています。
ただ、各制度には、細かな要件が定められています。各自治体のホームページで確認すると良いでしょう。
リフォーム会社は、国の補助金のことは知っている会社が多いですが、地方自治体の補助金については無知な場合が多いです。それは、大型リノベともなると、水回りだけを行っている会社では、大型リノベが行えず、扱える会社が少なくなり、隣町の工務店やリフォーム会社が行うことも多いからです。
ちなみに、弊社は、『大型リノベ』が得意な工務店です。
(3)ワンストップリノベーションの会社に依頼する
リノベーション費用を抑える方法としてもう一つ効果的なのが、ワンストップリノベーションを手がける会社に施工を依頼することです。
ワンストップリノベーションとは、中古物件探し・資金計画・プランニング・設計・施工に至るまで、一つの会社が一貫して手がける手法を指します。
通常は物件探しを不動産仲介会社、プランニングや設計はリノベーション会社、施工は建築会社といった具合に、各フェーズを異なる専門会社に発注します。各社に費用を支払わなければならないうえ、調整費用も発生するのでコストが割高になりがちです。
ワンストップリノベーションであれば、窓口を一本化できるのでトータルコストを抑えることが可能です。
まとめ
東京都多摩地域において、ワンストップリノベーションでコストを抑えたいと考えているなら、経験豊富なMyDesign/株式会社Izumidaにぜひお任せください。