自宅を建築するときに、誰もが自分好みの家を建てたいと思っているでしょう。
しかし、自分好みの色を強調するあまりに建ってしまって、家全体のデザインバランスが悪く、後悔することも少なくないようです。
満足できるような色合いやデザインにするためには、外壁の色合いだけにこだわらずに屋根との相性も大切なポイントです。
では、新築の場合外壁の色と屋根の色はどのような色合いだと相性がいいのでしょうか。
また、外壁の色合いとの相性がとても大切な屋根にはコロニアルといわれる屋根の形と、ガルバリウムといわれる鋼板を使った屋根があります。
これらの屋根の特徴にはどのようなものがあり、どのような外壁と相性がいいのでしょうか。
新築における相性の良い色合いや屋根について詳しく解説していきます。
外壁の色で人気の色は?
家の外壁選びによって自分の満足ができる家になるかどうかの大切なポイントのひとつです。
色合いに失敗して建築されてしまうと、10年のスパンで外壁の色を変えることはできません。
まずどのような色合いが外壁では人気となっているのでしょうか。
外壁塗料メーカーの出荷量から人気の色合いを見てみると、一番人気が高い色合いはホワイト系の外壁が人気です。
次に、ベージュや茶系といった色合いも根強い人気があります。
ホワイトの中でも少しクリーム色がかかったブロークンホワイトは特に人気の色合いで、2014年からずっと1位の人気をたもっています。
外壁の色は屋根の色との相性により全体のデザインが全く変わってきます。
しかし、ホワイト系の外壁であれば、どの色とも相性が合いやすいという特徴があるので人気である理由のひとつです。
外壁の色を選ぶときに全体的に薄めの色が良く使われているようです。
これは屋根が濃い目の色を好まれる傾向が強いためです。
薄めの色は、大きなインパクトはありませんが、屋根にも相性が良いことで選択する人が多いようです。
逆に濃い目の色を外壁に使う場合には屋根の色も含めたより一層のデザインバランスを考える必要があります。
濃い目の色は自分のこだわりを十分に表現できる一方で好き嫌いも多く、屋根との相性も慎重に選択する必要があるでしょう。
では、外壁と密接な関係にある屋根はどんな色合いが人気でどんな屋根の種類があるのでしょう。
屋根に人気の色ってどんな色
屋根に使われる人気の色合いはここ数年、濃い目の色が人気で特に、ブラックやブラウン、グレー系の色合いを好んで使われる人が多いようです。
家のデザインにおいてよく“屋根は濃い目に、外壁は薄めに”といわれます。
この特徴は定番として浸透していました。
しかし、近年はデザイン志向の高まりから既成概念から外れた住宅が増えています。
デザイン性のある住宅が増えたことから既成の概念にとどまらない色合いも増えているようです。
とはいえ、主流として濃い目の色が良く利用されています。
屋根にはいくつかの種類があり、屋根の特徴と外壁の色合いによるバランスも大切なポイントです。
次からは屋根の種類において、それぞれの特徴について解説していきましょう。
もっとも普及が多いコロニアル屋根
日本における戸建て住宅で最も普及率が高いといわれているのがコロニアル屋根です。
粘板岩を薄い板状に加工した建築材であるスレートを素材にして使っている屋根で、比較的軽量であることが特徴の屋根です。
よく利用される理由のひとつに、昔ながらの住宅で使われる瓦屋根に比べると軽量で建物への負担が軽く地震の際も倒壊リスクを軽減していることがあります。
価格も安く、耐用年数も長い事から主流の屋根として現在も多く使用され、カラーバリエーションも豊富ですので、洋風、和風のこだわりなく利用されているのです。
屋根面も平らな造りが多く、メンテナンスもしやすいのですが、多くの住宅で利用されているということは無難なデザインであることが多いこともいえるでしょう。
デザイン性で注目のガルバリウム屋根
近年、デザイン性の面やフリーメンテナンスといわれて注目されているのがガリバニウム屋根です。
1972年にアメリカで開発されたガリバリウム鋼板を使った屋根で、耐久性に優れているとの特徴があります。
もう一つの特徴としてはデザインがモダンでスタイリッシュであるとの評判です。
平らな屋根が特徴のコロニアルと比べるとデザインの面でガリバリウム屋根を使った家も多いようです。
木目調の外壁と組み合わせて高級感を出すことも可能ですし、レンガ柄の外壁との組み合わせで温かみのある家を表現することもできます。
デザイン性を追求した家が増えていることと比例してガリバリウム屋根の普及が広がっています。
コロニアル屋根とガリバリウム屋根、どちらが良いの?
実際にどちらの屋根を採用すれば家にとってプラスなのでしょうか。
費用面からみるとコロニアル屋根に軍配が上がります。コロニアル屋根は施工業者も多いので費用面では少し有利であるといえるでしょう。
しかしデザイン性ではガリバリウム屋根を採用されている人が多く、きれいな色合いを選択して家の外観デザインを大きく高めてくれるのです。
コロニアル屋根はカラーバリエーションも豊富で使いやすいのですが平らな屋根が多いため、画一的な家になりやすいともいえます。
外れは少ないがどちらかというと無難なデザインに落ち着くようです。
一概にどちらが良いとはいえません。
どちらにもメリットデメリットがあるのでしっかりと特性を見極めた選択が必要でしょう。
外壁と屋根のデザインでおススメは
外観デザインの基本として、薄めの外壁には濃い目の屋根色などアクセントが必要であるといえます。
外壁も屋根も薄めの色だとのっぺりとしてアクセントがついていません。
濃い目の色を組み合わせると、暗いイメージの家になる可能性が高くなるでしょう。
色の濃淡にアクセントをつけることが大切なことと、特に外壁に関しては、あまり原色に近い色を選択することは避けることをおすすめします。
特に庭があり緑がある家に原色に近い外壁を使ってしまうと全く調和がとれなくなってしまいます。
このようなことを注意しながら色合いの選択を行いましょう。
まとめ
家の外観デザインは、とても大切な反面、多くの人が悩む大きなポイントだともいえます。
昔は、カラーサンプルだけを提示されて色合いを決めなければいけませんでした。
近年はパソコンでカラーバリエーションを外観デザインにあてこむソフトもできていますので、より現実に近いデザインを想定しながら家を建てることができます。
多くの家を手掛けている施工業者さんと打ち合わせを行い自分の望むデザインの家を完成させましょう。