少し変わった形の土地。だけど、見方を変えるととても魅力的な土地に変わります!
通称『旗竿地』、旗とそれを支える竿の形をした土地のことを言います。又は『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}と業界では呼ばれております。この『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}のメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}なぜこの形になったのか?
『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}となる部分は、車の進入路や通路となります。
ここで深く関係してくるのが「建築基準法上の接道義務」『建築物の敷地は幅員4m以上の道路に2m以上接しなければならない』土地探しや、家造りをお考えの方はどなたも聞いたことがあると思います。
火事などの際、消防車などの緊急車両が接近する経路を確保することが目的です。
通路部分は敷地面積になりますが、車が出入りするための土地です。
【竿部分】がないと、接道していない土地となってしまうため、最低幅2mのこの通路は、お家を建て、暮らすために、大切な部分となります。
1センチでも足りないと家が建てられない土地になってしまうため、なんとしても最低2mを確保する必要があります。
普通の整形地とどう違うのか?
「なぜ、この通路部分ができてしまうのか」それは、広い土地を、2つに分割するからです。
広い土地のままで、購入できるなら一番良いのですが、大きすぎると金額も大きくなってしまうので、2つに切ってしまえばいいのです。
しかし、この2つに切るという行為は宅建業の免許が与えられた【宅建業者】にしか出来ない行為です。
全体の土地1つだと、金額が大きく手が届かなくても、2つに切ったうちの1つなら家を建てても予算に収まる方は多いと思います。
2分割することで、住宅建築に適した広さ、購入しやすい価格となっています。
『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}の3つのメリット
【ズバリ!お求めやすい価格】
近隣の土地相場から考えると、1割~2割程度お手頃の価格となっています!
住宅の建築費用や、外構工事に費用を回せますね。
【この形にしかできない外構デザインができる!】
この細長い通路を活かして、素敵なアプローチが作れます。
タイトルは、小道を抜ければ素敵な家がある!でどうでしょうか。
車の通るスペースとしてセメント仕上げをし、その左右をライトアップしても面白いと思いますよ。
ブロック塀で両方を囲うと、狭くなってしまうので、フェンスなどが良いとは思います。
植栽を一定間隔で植えて、植栽を照らすと素敵ですね。
また、通路部分は来客時は縦列で駐車場にも使えます。
子供が遊ぶスペースや、自転車の練習に使えたり!良いことが、色々あります!
【お庭やテラスが人目につかない為、プライバシーが守られます。】
前面道路を通る車や、通行人から、自分のお庭が見られません!
南道路の土地はお庭やテラス、バルコニーも南に向くため、洗濯物も人目につきます。
交通量が少ないとはいえ、多少気になります。お庭でお子様のプールやバーベキューをする際、全く人目が気にならないのはメリットだと言えます。
【子供の飛び出しリスクも減ります】
子供の道路への飛び出し、考え出すと不安ですよね。通路、接道部分は角切りを設けて、見通しも良くしています。道路へ出る時には、注意が必要ですね。ここでもやはり、ブロック塀よりフェンスの方が見通し良くなります。
『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}のデメリットは?
どんな土地にも、必ずメリットとデメリットは存在します。
そんな中でも『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}はおすすめしたい土地の一つです。
【駐車スペースの計画が必要】
通路部分を前から進入すると、お庭部分で、車を回転させ、駐車しないといけません。
建築会社さんに、並列で前向きに駐車できるよう考えてもらいましょう。
そのスペース確保のために、お家の配置も制限されます。
お家のプランと共に外構工事の計画をしっかりすると良いですね。
【周辺状況によっては日当たりが悪くなってしまう】
都心部によくある、『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}の場合、周辺に家が立ち並び、通路も2mちょうどという場合も。
一般的には、日当たり・通風は良くないと言われます。
【ライフライン整備について】
お家の建つ位置が前面道路から離れていることで、以下の計画が必要です。
①上水道一般に前面市道に整備されている上水道から、土地への引込工事費用は、土地購入者の負担となります。
この距離が長くなると、水道管の長さ、工事の長さが多くなるため高くなります。建築会社さんに先に相談しておくと良いですね。
②汚水・排水お家の排水を道路側溝まで流すための工事や、浄化槽を埋める位置などの計画も必要です。
③電気電柱と敷地との距離が長い場合、ご自分の敷地内に電柱を立てなくてはいけない場合もございます。
もしくは電線が、他人の土地を通過してしまうと、その承諾が必要であったり。事前に確認する必要がございます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『旗竿地』・『敷地延長』略して{しきえん}は、自由な発想と創意工夫で可能性は無限に広がります!
よくわかる人と一緒に現地を見に行くと一層夢が広がるのです。
ここがポイント!です。よくわかっていない不動産営業マンや建築の営業マンだと旗竿地又は敷地延長(しきえん)の魅力を伝えきれないのです。
旗竿地又は敷地延長は、おすすめできる土地だということは、ご理解いただけたかと思いますが、それでもやはり、お客様にあった間取りや住まいがあるはずです。
まずは、そのご要望をお伺いしてピッタリの土地をご紹介することが我々、不動産を扱う者の使命です。