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家づくりの知識

マンションでもできる?収納力抜群な土間リノベーション

リノベーションをするなら、玄関を広くしたいと思いませんか。玄関のリノベーションでは、三和土(たたき)のように、土足で入れるスペースを広く取り、土間として使う、玄関土間を設置する例が増えています。

土間というと、戸建て住宅で取り入れられるものというイメージがあるかもしれませんが、マンションでも玄関土間を作って、開放的で明るい玄関にリノベーションすることもできます。

今回は、リノベーションで人気の玄関土間のメリットや、注意点についてお話しします。あわせて、マンションでの玄関土間の施工事例を紹介しますので、玄関土間が気になっている方は参考にしてみてください。

玄関土間は多目的に使える便利スペース

土間とは、住宅の屋内にあって、フローリングなどの床組みをせず、地面と同じように土足で出入りできるように、表面を整えたスペースです。現代の住宅では、コンクリートやモルタル、タイルなどで仕上げをすることが多いです。屋外からそのまま土足で入るので、屋外と屋内の中間のような空間として、多目的に使うことができます。

土足で入る屋内のスペースといえば、従来の玄関にも三和土(たたき)があります。しかし、靴の着脱が主な目的であるため、面積は限られたものになりがちです。マンションなどの狭い玄関では、雨の日に傘やレインブーツを置いただけで、いっぱいになってしまうこともあるかもしれません。

玄関土間なら、ベビーカーやロードバイク、アウトドアグッズなど、屋外からそのまま持ち込んで、収納しておけるだけの広さにすることもできます。屋内の玄関土間に収納できれば、屋外で保管するよりも劣化しにくく、きれいな状態を長く維持できます。また、玄関の内側なので、盗難防止にもなります。

さらに、玄関土間は趣味のスペースとしても活用可能です。土などの汚れを落としてもよいため、ロードバイクやキャンプギアのお手入れをしたり、電動器具を使うDIYのクラフト作業の場として使ったりすることができます。

来客時には、玄関土間をちょっとした応接の場とすることもできます。玄関に入ってもらえるので、ご近所に話し声が響くことを気にしなくて済みます。腰掛けられるベンチやチェアを置けば、お待たせする時も座っていてもらうことができます。

玄関土間を施工する前に確認したい注意点

玄関土間は、アイデア次第で様々な使い方ができる便利なスペースですが、施工する前に確認しておきたい注意点があります。

● 他の室内スペースが狭くなる
玄関を広げた分だけ、他のスペースの面積を削ることになります。フルリノベーションのような、大掛かりな間取り変更を行うのであれば、無駄を省いてレイアウトを工夫し、他のスペースを圧迫せずに、玄関土間の面積を捻出することもできるでしょう。リノベーションの施工会社との打ち合わせで、しっかりと希望を伝えてプランを作ってもらいましょう。

● 冬は冷えて、結露しやすい
玄関土間は、床組をしないので、地面から直接冷気が伝わってきます。また、屋外からの冷気も入りやすく溜まりがちになります。また、暖房で暖められた室内の空気との温度差で、結露が発生しやすいことも頭に入れておきましょう。対策として、断熱性能が高い素材や床暖房を入れられる場合もあるので、施工会社に相談してみてください。

● メンテナンスは必要
通常、玄関土間の表面の仕上げは、タイルやコンクリートなど、汚れが付きにくく耐久性の高い建材が使われますが、お手入れは必要です。屋外の土やほこりが入り込むので、汚れがひどくなる前に掃き掃除や水拭きをすると、きれいな状態を保つことができるでしょう。床面の仕上げ材にヒビや欠けを見つけた場合には、補修も必要になります。

● DIYでの設置はむずかしく、業者に依頼するので費用がかかる
DIYでタイル張りやコンクリートの打設をすることができれば、費用を節約することができます。しかし、材料や道具を揃えたり、方法を調べたりと準備や施工そのものに時間、費用、手間がかかります。作業自体は、DIYの中でも難易度が低いとはいえないので、きれいに仕上げるには技術が必要です。

仕上がりや耐久性を考えると、費用はかかりますが、専門業者に依頼する方がよいでしょう。特に、土間の設置に間取り変更を伴うならば、間仕切り壁の移動や内装、電気配線などの工事も伴います。実績のある専門の施工業者に依頼するようにしましょう。

● マンションでは管理規約に従う
土間に限らず、マンションのリノベーション工事は、管理規約に従うことが求められます。
工事してもよい範囲、使ってはいけない建材、工事を行う前に必要な申請などを、事前に確認しておきましょう。

マンションでも取り入れたい!玄関土間

The entrance to a house where you take off your shoes

マンションでも玄関土間を取り入れる住まいが増えてきています。ここでは、My Design/株式会社Izumidaの施工事例から、マンションでもできる玄関土間の例を紹介します。

▼My Design/株式会社Izumidaが展開する現代のライフスタイルに合わせた土間、「IMA+DOMA」は、マンションでも施工可能です。

大容量の壁付け棚のある玄関土間

観葉植物を置いても全く狭さを感じさせない、ゆったりとした玄関土間です。濃いブラウンのウッドパネルで仕上げた壁に、木材の棚板を合わせ、木の温もりを感じさせます。

壁には天井近くまで棚板を設置し、収納力も抜群。棚板の間隔を十分に開けているので、靴以外にもいろいろなものが収納できますね。

ニュアンスのあるグレーでまとめたスタイリッシュな玄関土間

壁面とドアの窓から自然光が差し込む、明るい玄関土間です。壁、土間、床と濃淡のあるグレーの建材を使い、スタイリッシュでありながら温かみも感じる空間になっています。

土間の仕上げには、大判のタイルを使用し、高級感も漂います。壁には邪魔にならない程度の幅で棚板を設置してあり、ディスプレイとしてはもちろん、アルコールスプレーや鍵など、お出かけや帰宅時に使いたい物の置き場所としても便利です。

まとめ

屋外と屋内の間の空間、玄関土間。汚れがちなものの収納場所として、趣味の作業場として、または、社交の場として、多目的に使える便利なスペースです。十分な広さの玄関土間は、生活をしやすくしてくれるスペースとして、リノベーションで取り入れられることが増えています。

マンションでも施工可能ですが、管理規約など注意しなければならないポイントがあります。玄関を開放的で便利なスペースに変える土間リノベーション、興味を持った方は施工会社に相談してみてはいかがでしょうか。

八王子・多摩地域で注文住宅やリノベーションを手掛けるMy Design/株式会社Izumidaでは、土間を大胆に取り入れたラインナップ「IMA+DOMA」をご用意しています。土間のある暮らしをのぞいてみてください。

▼My Design/株式会社Izumidaの「IMA+DOMA」はこちらです。