column

MyDesignの家づくりノート

ある家族に起きた奇跡

家づくりは、家族の物語を紡ぐものであります。そして時には、奇跡を呼び起こすこともあるのかもしれません。

私、泉田啓一は、これまで数多くの家づくりに携わって参りました。その中で、忘れられない出来事があった家がございます。

それは、築50年の古い家を建て替えた、あるご家族の話です。おじいちゃん、おばあちゃんが住んでいた家を譲り受け、50代の奥様と30代の娘さん、娘さんのご主人とそのお子さん4人で暮らしておられました。家はあちこち傷んでおりましたが、愛着を持って住んでおられたという事でした。

数年前、ご主人が病気で亡くなられました。ご主人は家をとても大切にしておられました。ご家族は、ご主人の遺志を継ぎ、家を守り続けようと思っていらっしゃいました。

そんな時、奥様が仰いました。「この家を建て替えようと思うの」

私は、当初リフォームのお話でお邪魔していたので、ちょうどご家族への発表の場に同席することになりました、ご家族はとても驚いておられました。まさか、この家を建て替えるなんて思ってもいなかったからです。私も、リフォームのお話だと思って伺ったのですが、まさか建て替えるお話だったとは思いませんでした。

奥様は仰いました。「この家は、古くて危ない。それに、みんながもっと快適に暮らせるようにしたい」

ご家族は奥様の気持ちに賛同し、家づくりを始めることになりました。

家づくりは大変です。当社以外にも、何社かのハウスメーカーを回り、比較検討を重ね、何度も打ち合わせを重ねました。

間取りや内装、素材など、決めなければならないことが山ほどございました。最終的に当社(MyDesign)に決めてくださったのは、初めてお会いしてから5回目です。弊社の家づくりに対する情熱と、お客様に寄り添う姿勢にご共感いただけたからだと感じております。

みんなで力を合わせ、同じ方向を向いて、理想の家づくりを目指しました。

そして、ついに家が完成した日。ご家族は新しい家に足を踏み入れました。

「うわっ凄い!まるで、夢みたいだ」

ご家族はそう言い合って喜ばれました。新しい家は、明るくて開放的です。子供は広いリビングを走り回って大喜び。ご家族は新しい家での生活に胸を躍らせました。

その時、奥様は気が付かれました。ご主人の気配が残っていることに。

それは、玄関の壁に飾られた、ご主人が生前に鉄板細工で加工した馬の置物です。ご主人は、鉄板細工が得意な方でこの馬の置物は、ご主人が生前に作ったものとのことでした。 

お打ち合わせを主導されていたのは娘様ご夫婦でした。完成のイメージは娘様ご夫婦にはお見せしておりましたが、どうやら奥様には内緒だったようです。私は、事前に娘様から馬の置物を預かっており、少しさびておりましたが、板金屋さんに磨いてもらい、黒い色で塗装を施していたのです。

奥様は、置物を見つめました。

「ありがとう」

奥様の目から、涙があふれました。ご主人は、ご家族の家づくりをきっと喜んでくれているだろう。そう思いました。

新しい家は、ご家族にとって最高のプレゼントになりました。

家づくりは、家族の物語を紡ぐものであります。そして、時には、奇跡を呼び起こすこともあるのかもしれません。

私は、このご家族の家づくりに携わることができ、本当に幸せでした。家づくりを通じて、ご家族の温かい気持ちに触れることができたからです。

これからも、私は、家づくりを通して、たくさんのご家族の幸せを紡いで参りたいと思います。

MyDesign/株式会社Izumida泉田啓一

お客様の声

泉田様

この度は、大変お世話になりありがとうございました。
おかげさまで、家族みんなが笑顔で暮らせる家が完成しました。
理想の家を形にしていただき、心より感謝申し上げます。