column

家づくりの知識

当社の建物の仕様 その1 【断熱材】

当社の仕様は HEAT20・G2仕様

HEAT20とは一言でいうと、
2009年に住宅業界の関係者や研究者などによって発足した団体「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」のことをいいます。つまり住宅の断熱に関する新しい設計基準のことです。
HEAT20ではG1・G2・G3と3つの基準を定めているのが特徴です。
G1よりもG2、G2よりもG3基準の方が高い断熱性能をもちます。(数字が低いほど性能がいい)

上の表は、全国を7つの地域区分に分けて各等級ごとに表にしました。【東京都は6地域】です。

もともと、日本は、先進国の中で住宅における断熱性能がかなり低く、(H28年省エネ基準*最低ランク) これではダメだとなり現在はZEH水準を目指しましょう!となっています。(令和5年11月1日現在)

ご覧ください ZEH水準でも下から2番目です。 世界からするとこれでもまだまだ低ランクです。

世界では、特にヨーロッパが断熱性能の意識が高く、フランス、ドイツ、スウェーデンなどはG2~G3の間といわれております。

個人的には、ヨーロッパは基本的に寒い地域なので当然に思えますが、アメリカやイギリスなどもG2クラスが標準となっていることを考えると、日本もそうあるべきと考えます。

MyDesign/株式会社Izumidaの標準仕様は、G2! 上から2番目です。このG2クラスの断熱性能がなぜいいのか?をこれからご説明させていただきます。

断熱性能が高いとなぜいいのか?? 理由は6つあります

1)日常を快適に過ごせる


一言でお伝えすると【エコ】

HEAT20対応の住宅は断熱性能が高く、1年を通して快適に過ごせるメリットがあります。

断熱性能が高いということは、冬場に暖房の熱が逃げにくいだけではなく、夏場は外の熱気が部屋内に伝わりづらいからです。つまり、HEAT20に対応した住宅はエアコン(暖房、冷房)をガンガン効かさなくても快適に過ごせる優れた住宅なのです。

2)光熱費が安くなる


高い断熱性能を保有するHEAT20対応の住宅では、光熱費の大幅な節約ができます。HEAT20 の基準を満たした住宅では、冷暖房をそれほど使用しなくても快適に過ごせるからです。

あなたの今の暮らしはどうですか?家にいる間は、一日中、エアコンをつけっぱなしではありませんか?

とくに光熱費が高くなる夏場と冬場では、HEAT20対応・非対応の住宅ではそのコスト差は歴然です。ちなみに、リフォームで後から断熱性能をあげるよりも新築の際に断熱性能を高くした方がトータルコストでみると割安です。新築を検討している場合は断熱性能にもしっかりとこだわるべきです。

現在の国の最低基準が、断熱等級4です。近い将来はZEH水準となりますが、比較すると、年間20,640円の差が出ます。これを、家を購入して、35年で考えると722,400円となり、50年で103,200円となることがわかります。

このような計算は、机上の空論と言われてしまうかもしれませんが、目安としてご説明させていただいております。

3)結露が発生しづらい


住宅の結露は昔から問題視されてきました。結露によって住宅に使用されている木材が腐食したり、
カビが発生するなど健康リスクがあると言われてきたからです。ですが、HEAT20対応の住宅では表面温度を高く保つことができるため、結露が発生しづらくなります。

結露が発生しにくい住宅は単にメンテナンスが楽になるだけではなく、カビ・ダニを防止でき、健康面のメリットがあるのです。結露の原因は、断熱材だけではありませんが、その一つを担っています。

4)資産価値が高くなる!

もし、将来のライフスタイルが変化して、家を売却することになった場合、

仮に20年後と仮定すると、20年後の断熱性能は平成28年省エネ基準やZEHではなく、その上の性能が標準となっていることでしょう。その場合でも、G2クラスの断熱性能をもった住宅は、価格が落ちにくく、価値があることがお分かりいただけると思います。

上の表では東京都は6地域に該当するため、冬期間の最低体感温度は概ね13度を下回らないとされております。暖房負荷削減率も約50%削減になります。

5)ヒートショックが起きにくい!

【未然に防げる】ヒートショックのしくみと予防法

消費者庁の資料によると、平成 27年の家庭の浴槽での溺死者数は4,804人にのぼり、うち高齢者(65 歳以上)が約9割を占めています。特に 75 歳以上の年齢層で、10年前よりも大きく増加しています。

東京都健康長寿医療センター研究所の2014年の調査によれば、外気温が低くなる1月は、入浴中に心肺機能停止となる人が最も少ない8月のおよそ11倍で、この増加の原因はヒートショックによるものとしています。

入浴中のヒートショック等による意識障害により浴槽に倒れ、沈み込んで溺死する、というパターンが多いといわれています。

つまり、家の中が寒いため、熱い風呂を沸かしそれに浸かって体を温めようとしてヒートショックになります。家の断熱性能を高めると、家自体が暖かくなりますので、熱い風呂を沸かす必要もなくなります。

ヒートショックは、65歳以上の高齢者が多いことがわかります。断熱性能の向上は30年後又は40年後の命を守ることにつながります。

6)税制優遇が受けられる!

ZEH住宅が長期優良住宅・低炭素住宅の認定を受けている場合

●控除対象となる借入限度額
・令和6年と7年に新築された長期優良住宅・低炭素住宅:4,500万円

●控除される期間
13年

●控除される率
0.7%

●年間の控除限度額
・令和6年と7年に新築された長期優良住宅・低炭素住宅:31.5万円

●最大控除額(期間×年間控除限度額)
・令和6年と7年に新築された長期優良住宅・低炭素住宅:409.5万円(13年間×24.5万円)

上記のほか、固定資産税や登録免許税などの軽減もございます。

当社のこだわりの家に実際に住んでから体感頂くまでは、こちらのご説明が一番ご理解いただけるかもしれません。ご覧のように国からも評価される家づくりは、税金面でも優遇が受けられます。

まとめ

HEAT20では、国が定める基準やZEHよりも高い断熱性が求められます。

断熱性を高めることは、家族の快適な暮らしや健康を守るうえでとても重要なポイントです。当社の家づくりはこのようなこだわりがたくさん詰め込まれております。

当社では、断熱性の高い家づくりを心がけている工務店です、標準仕様でHEAT20のG2基準をクリアしており、G3に対応した住宅を建てることも可能ですが、G3は外壁がG2よりも30センチ以上厚くなってしまうため、間取りに制約が出てしまったり、コストも200万円以上かかることを考えると、G2でも十分に世界基準であるため、このようにしております。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。